種別 | 論文 |
主題 | 三成分系セメントの混合比率がペ−ストの特性に及ぼす影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 大下健二(藤沢薬品工業) |
連名者1 | 魚本健人(東京大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 137 |
末尾ページ | 142 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 高炉スラグ微粉末、フライアッシュなどの混和材料を用いたコンクリートは、水和発熱による温度ひび割れの抑制などコンクリートの諸性能を改善する効果があるとされている。これらの混和材料はセメントとの混合により反応性を発揮するものである。したがって、セメントとの混合には適正な混合範囲があり混合セメントのJIS規格(JIS R 5211、5213)にも混合比に制限が設けられている。しかしながら、これらの範囲を越えた多種類の混和材料を併用した三成分系セメントに高性能減水剤を加えた超流動コンクリートが注目されているが、混和材混合比は同一ではなく、混合比による影響や流動性を左右する高性能減水剤の使用量による影響は十分には明らかにされていない。そこで本研究では、超流動コンクリートに用いられる低水結合材比の配合でセメントに高炉スラグ微粉末とフライアッシュを併用した低発熱三成分系セメントを対象として、様々な混合比のペーストの性状から反応性混和材の混合比の影響および高性能減水剤の影響を実験的に明らかにしたものである。 まとめ 三成分系セメントの混合比、および高性能減水剤の影響をまとめると、1)練混ぜ性能はフライアッシュ量の影響が大きい。2)高性能減水剤の量が一定ならば、強度則がある程度まで予測できるが、高性能減水剤の量を変化させるとその強度則に適応しない。3)混合比によっては著しい硬化遅延をおこす可能性がある。以上のことから、多種類の混和材を使用し高性能減水剤を添加した超流動コンクリートが開発されているが、配合設計法には硬化の遅れや強度発現性状を十分考慮しなければならないと考えられる。 |
PDFファイル名 | 015-01-1021.pdf |