種別 | 論文 |
主題 | 石灰石微粉末を用いた超流動コンクリートの配合に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 綾野克紀(岡山大学) |
連名者1 | 阪田憲次(岡山大学) |
連名者2 | 小川鑑(大本組) |
連名者3 | 金子泰治(大本組) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 167 |
末尾ページ | 172 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 一般に、材料分離を生じることのない、流動性の高いコンクリート(以下、超流動コンクリートとよぶ)の配合は、粉体量が多く、細骨材率の高いものとされている。従って、超流動コンクリートの製造においては、粉体量を多くするために、混和材としてフライアッシュまたは高炉スラグ微粉末がよく用いられている。また、細骨材率が高いため、細骨材の表面水率などの品質管理を十分行う必要があるとされている。超流動コンクリートによく用いられるフライアッシュおよび高炉スラグ微粉末は、良質のものを使用すると、単位水量の低減、ワーカビリチーの改善および水密性の改善などコンクリートの品質改善を期待することができる。しかし、フライアッシュの場合は、石炭火力発電所におけるNOX規制ならびに海外石炭の使用により、その物理的・化学的性質が変化することによって品質がばらつき、JIS規格に適合しないものも現れている。一方、高炉スラグ微粉末は、安定した供給を受けることが地域的に難しい場合がある。本研究は、全国各地で産出され、比較的安定した供給が可能と思われる石灰石微粉末を混和材に用いたコンクリートの流動性を調べることを目的とするものである。まず、石灰石微粉末を用いた超流動コンクリートの最適な骨材量および細骨材率を調べ、細骨材率の低い場合においても材料分離を生じることなく、スランプフローが60cm〜70cmの超流動コンクリートができることを示す。さらに、石灰石微粉末を用いた高、中、低の3種類の強度をもつ超流動コンクリートの配合を示し、任意の強度の超流動コンクリートをつくることが可能であることを示す。 まとめ 石灰石微粉末を用いたコンクリートにおいて、細骨材率の高い場合と低い場合それぞれにおいて、スランプフローの最大となる石灰石微粉末の量および細骨材率の存在することが分かった。また、骨材の量を変えることなく、水セメント比、石灰石微粉末の量および分離低減剤の量を変えることで、異なる強度の超流動コンクリートができることを示した。 |
PDFファイル名 | 015-01-1026.pdf |