種別 | 論文 |
主題 | ポリマーディスパージョンとエポキシ樹脂を併用したポリマーセメントモルタルの性質 |
副題 | |
筆頭著者 | 趙榮國(日本大学大学院) |
連名者1 | 大濱嘉彦(日本大学) |
連名者2 | 出村克宣(日本大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 233 |
末尾ページ | 238 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 現在、ポリマーディスパージョンを使用したポリマーセメントモルタルは、その性質が普通セメントモルタルに比べて優れるため、鉄筋コンクリート構造物の仕上及び補修材料として、建築・土木分野で、広範囲に使用されている。又、建設技術の著しい発展と構造物の複合的な劣化に伴って、ポリマーセメントモルタルに要求される性質も多様化の傾向にあり、ポリマーディスパージョンの改良も盛んに行われている。一方、エポキシ樹脂は、ディスパージョンとして用いられるポリマーと比較して、力学的性質、接着性、耐薬品性などに優れるため、その性質を生かすことによって、より優れた性能を有するポリマーセメントモルタルを製造することが可能であると考えられる.そこで、本研究では、ポリマーセメントモルタルの性能改善を目的として、ポリマーディスパージョンとエポキシ樹脂を併用したポリマーセメントモルタルの性質を明らかにし、エポキシ樹脂の添加による改質効果について検討している。なお、エポキシ樹脂は、セメントモルタル中で硬化するため、本研究では、エポキシ樹脂用硬化剤を用いていない。 結論 以上の試験結果を総括すれば次の通りである。(1)ポリマーディスパージョンとエポキシ樹脂を併用したポリマーセメントモルタルの曲げ及び圧縮強さは、ポリマーセメント比の増加に伴って増加する傾向にあり、一部のモルタルを除けば、エポキシ樹脂の添加によって、その強さは若干改善される。(2)ポリマーディスパージョンとエポキシ樹脂を併用したポリマーセメントモルタルの引張接着強さは、ポリマーセメント比及びエポキシ樹脂添加率の増加に伴って増大する。特に、SBR及びPAEモルタルについては、ポリマーセメント比10%以上において、エポキシ樹脂の添加による引張接着強さの改善が著しい。(3)ポリマーディスパージョンとエポキシ樹脂を併用したポリマーセメントモルタルの吸水率、塩化物イオン浸透深さ、中性化探さ及び乾燥収縮は、一部のモルタルを除いて、ポリマーセメント比の増加に伴って減少する傾向にあり、エポキシ樹脂の添加によって、更に改善される。 |
PDFファイル名 | 015-01-1038.pdf |