種別 論文
主題 フェロニッケルスラグを細骨材として用いたコンクリートの性質
副題
筆頭著者 横室隆(足利工業大学)
連名者1 依田彰彦(足利工業大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
1
先頭ページ 239
末尾ページ 244
年度 1993
要旨 はじめに
フェロニッケルスラグ(以下FNSとも呼ぶ)は、ステンレス鋼、ニッケル合金等の原料であるフェロニッケルを生産する際に副産され、その量は年間200万トンに達するといわれている。本実験研究はFNS60%と鬼怒川産40%を質量混合したものを細骨材として、高性能AE減水剤及びAE減水剤を用いたW/C60、50、40%、スランプ18±2.5cm、空気量4.0〜5.5%のコンクリートの基本的性質を知ることを目的として実施したものである。
結論
FNSを細骨材として60%混合したコンクリートの性質について究明した結果、結論として次のようなことがいえよう。(1)川砂を40%混合してもブリージング量が多くなるので、施工時には試し練りを行い必要によっては混合率を増やすなど目標値を下廻ることを確認する。(2)圧縮強度は川砂コンクリートと同程度として考えてよい。(3)引張強度は圧縮強度の7%程度、静弾性係数は日本建築学会の提唱式が使用できる。(4)長さ変化率(乾燥収縮率)は川砂コンクリートより若干小さい。(5)中性化深さは川砂コンクリートと同程度以下である。(6)凍結融解作用に対する抵抗性は川砂コンクリートと遜色ない。(7)以上(1)〜(7)を総じるとFNSはブリージング量を配慮すれば川砂と同等に扱える。
PDFファイル名 015-01-1039.pdf


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