種別 論文
主題 フェロニッケルスラグ細骨材コンクリートの諸性質
副題
筆頭著者 戸川一夫(和歌山工業高等専門学校)
連名者1 庄谷征美(八戸工業大学)
連名者2 高津行秀(ポゾリス物産)
連名者3 斎藤賢三(山宗化学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 245
末尾ページ 250
年度 1993
要旨 本研究の目的
フェロニッケル細骨材を用いたコンクリートの諸性質に関してはこれまで多くの研究成果があり、圧縮強度等の強度特性は普通骨材コンクリートとほとんど変わりがないこと、さらに単位容積質量は普通骨材より大きく、質量を必要とするコンクリートを造るのに有効である等が報告されている。しかしながら、フェロニッケルスラグ細骨材混合率(フェロニッケルスラグ細骨材と普通細骨材を混合して使用する際、フェロニッケルスラグ細骨材と細骨材全量との絶対容積比を百分率で表わしたもの)が50%以上になると普通骨材コンクリートに比較してブリーディングが多くなること、そしてブリーディングが大きい場合には耐凍害性が低下すること等、問題点が指摘されている。本研究はフェロニッケルスラグ細骨材コンクリートのブリーディング特性ブリーディングを抑制する目的で、高性能減水剤および高炉スラグ微粉末の効果を実験的に検討したものである。さらにフェロニッケルスラグ細骨材コンクリートの水密性についても検討を加えた。
結論
本実験結果を要約すると次のとおりである。1)同一スランプでフェロニッケルスラグ細骨材コンクリートの単位水量と川砂コンクリートのそれを比較すると、電炉風砕は川砂と同程度かそれ以下であるが、電炉風砕の破砕、電炉水砕、電炉徐冷砕およびキルン水砕は同程度かそれ以上となる。2)フェロニッケルスラグ細骨材コンクリートのブリーディング率は川砂コンクリートと比較して大きく、中でも電炉風砕と電炉風砕の破砕が大きく、比較的小さいのがキルン水砕で、電炉徐冷砕と電炉水砕がそれらの中間である。3)フェロニッケルスラグ細骨材コンクリートのブリーディング率の低減には高性能減水剤および高炉スラグ微粉末は有効である4)フェロニッケルスラグ細骨材コンクリートの水密性は川砂コンクリートと同等かそれ以上期待できる。
PDFファイル名 015-01-1040.pdf


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