種別 論文
主題 無水セッコウ系混和材を用いた早期脱型コンクリートの性質
副題
筆頭著者 坂井悦郎(電気化学工業)
連名者1 渡辺芳春(電気化学工業)
連名者2 清水久行(電気化学工業)
連名者3 松永嘉久(電気化学工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 297
末尾ページ 302
年度 1993
要旨 はじめに
コンクリート製品工場における製造の合理化や型枠回転率の増加による一日当たりの生産性の向上や締め固め時における騒音の低下は、今後の製品の少量多品種化への対応、労働時間の短縮や週休2日制の完全定着あるいは労働環境の改善等と関連して非常に重要な問題である。筆者らは既に無水セッコウ系混和材などを用いてセメント・コンクリートの高強度化や急硬化に関する研究を行なってきており、その作用機構などに関しては多孔性制御との関連で総括している。このような無水セッコウ系混和材を用いて蒸気養生と組み合わせ、エトリンガイトの生成を制御することにより、初期の強度発現性の優れたコンクリートの製造が可能であり、これによりコンクリートの早期脱型の可能性も見出せて来ている。また、本混和材を用いたフレッシュコンクリートは、僅かな振動により優れた変形を示し、コンクリート製品製造の合理化や騒音の低下などに役立つものと考えることができる。本論文では、このような無水セッコウ系混和材を用いたコンクリートの基本的性状を明らかにするとともに、その作用機構について報告する。また、フレッシュコンクリートの流動特性を評価する新しい方法を検討するとともに、練り混ぜ直後の微細組織との関連から無水セッコウ系混和材を用いたコンクリートが無混和のものに比べて優れた成形・作業性を示す理由についても検討を加えた。
結論
無水セッコウ系混和材を用いた場合、早期に脱型可能な強度の確保が可能であることや、無混和のコンクリートに比べてプラスチックであり、僅かな振動で動きやすい性質を示すことを明らかにした。これらは、AFt生成や、初期強度発現には、これに加えてエーライト自身の反応を促進する効果も重要な役割を演じているものと思われる。また本混和材を混和したコンクリートの長さ変化や耐久性は、無混和のコンクリートとほぼ同様の性質を示すことを明らかにした。
PDFファイル名 015-01-1049.pdf


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