種別 | 論文 |
主題 | 高強度域のコンクリートに用いるシリカフュームの品質評価に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 牧野真之(前田建設工業) |
連名者1 | 岸谷孝一(日本大学) |
連名者2 | 江口清(前田建設工業) |
連名者3 | 中込昭(前田建設工業) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 315 |
末尾ページ | 320 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 一般的に、シリカフューム(以下CSFと略記)をコンクリートに適切に用いれば、作業性の改善、強度の増進等の効果があると言われ、近年CSFを用いた高強度域のコンクリートについて研究が進められている。CSFは発生源、生産工場および製品形態の違い等によって物性が異なるため、その選定のための指標が必要となる。しかし、CSFの物性がコンクリートの性状に及ぼす影響については、現状では未だ不明確な部分が多い。そこで本報では、CSFの物性が高強度域のコンクリートに及ぼす影響を確認し、CSFの品質を評価するための基礎的データを得ることを目的として、まず発生源、生産工場および製品形態の異なるCSF9種類について、CSFの化学的、物理的性質を把握した。次に、代表的なCSFでセメントの一部を置換したセメントペースト(以下CSFペーストと略記)を製造し、作業性の指標となり得る流動性について検討した。さらに前述の9種類のCSFで置換した高強度モルタル(以下CSFモルタルと略記)を製造し、化学的、物理的性質とCSFモルタルの強度発現性の関係について確認した。また、既報で述べたCSFで置換した普通モルタルとの関連性についても検討を行い、コンクリート混和材料としてのCSFを評価するための基礎的な資料を得た。 まとめ (1)CSFを用いたときの流動性向上効果は、その分散度に対応し、CSFを分散させて使用することは有効である。(2)今回の実験の範囲では、CSFモルタルの圧縮強度とCSFのSiO2含有量との間には正の相関関係が認められ、SiO2含有量はCSFモルタルの圧縮強度に対応するCSFの評価指標となり得る。(3)CSFの分散とコンクリートあるいはモルタルの品質の関係についてはCSFペーストの実験によって得た知見を踏まえ、CSFを分散させたペーストを用いたモルタルの製造を試みる等の実験をさらに進める必要がある。 |
PDFファイル名 | 015-01-1052.pdf |