種別 | 論文 |
主題 | 石灰石石粉を混入したコンクリートの基礎特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 横内静二(ハザマ) |
連名者1 | 福留和人(ハザマ) |
連名者2 | 坂本守(ハザマ) |
連名者3 | 喜多達夫(ハザマ) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 333 |
末尾ページ | 338 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき 近年、コンクリート工事の省力化、合理化を図るために、超流動コンクリートの実構造物への適用事例が増大してきており、この中で材料分離抵抗性の改善、発熱量の低減などの目的から石灰石石粉(以下、石粉と記す)の利用も活発化している。しかし、超流動コンクリートに石粉を用いる場合の基本的な考え方、言い換えれば、対象とする構造物の設計基準強度や断熱温度上昇量に対する配合設計上の石粉の取扱いについては明確にはなっていない。以上の様な観点から、本研究では石粉を用いた超流動コンクリートの配合設計を行うための基礎資料を得る目的で、石粉を用いた超流動コンクリートおよび水セメント比(以下、W/Cと記す)の等しい普通コンクリートに対して実験的に検討を行った。 まとめ 本研究により得られた結果をまとめると以下の通りである。(1)超流動コンクリートのセメントの一部を石粉で置換した場合にも、高性能AE減水剤量を調整することにより、優れた流動性と充填性を有する超流動コンクリートを製造できる。(2)石粉を用いた超流動コンクリートのブリージングは、極めて小さい。しかし、石粉置換率が50および60%ではブリージングが若干認められるが0および30%では認められない。(3)石粉を用いた超流動コンクリートの凝結時間は、W/Cの等しい普通コンクリートと比較して始発が2〜3時間遅れるが、始発から終結までに要する時間の差は認められない。一方、石粉置換率が凝結時間に及ぼす影響は認められない。(4)石粉を用いた超流動コンクリートの圧縮強度は、W/Cが等しい普通コンクリートと比較して初期材令では大きくなるものの、材令28日では同等となることから、材令28日の強度により超流動コンクリートの配合設計を行う場合には、超流動コンクリートの基本配合に対し必要なセメント量を通常のコンクリートのσ-C/W関係より求め、残りの必要な粉体を石粉で補うことにより、要求強度に応じた超流動コンクリートの配合を選定できると考えられる。(5)石粉を用いた超流動コンクリートの断熱温度上昇量はW/Cの等しい普通コンクリートとほぼ同等であり、石粉の使用量に拘らず単位セメント量に支配されていることから、石粉使用量の影響は小さいと考えられる。 |
PDFファイル名 | 015-01-1055.pdf |