種別 | 論文 |
主題 | 水中不分離性コンクリートの沈埋函基礎充填への適用性に関する実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐野清史(東洋建設) |
連名者1 | 小泉哲也(運輸省) |
連名者2 | 堀田真治(運輸省) |
連名者3 | 前田敏(日本埋立浚渫協会) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 339 |
末尾ページ | 344 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき 沈埋函の埋設時に下床板と基礎砕石の間に形成される水中密閉空隙を充填する材料としてはベントナイトモルタルの使用実績が多く、通常下床板に設けた注入孔を利用してポンプにより圧入する方法が採られている。しかし大阪南港トンネルの場合、陸上ヤードが狭く海上のベントナイト製造設備が必要となるなど施工上の制約が多い。そこで、筆者らはベントナイトモルタルに代わる充填材として水中不分離性コンクリートに着目し、要求性能に応じた経済的な水中不分離性混和剤添加量(以下、不分離剤量)の配合を導くことで対応することを考えた。本文は、配合検討から実物大規模に至る一連の実験によって得られた結果から、本工事での適用性を検討したものである。 結論 沈埋函基礎充填材としての要求性能を満足する水中不分離性コンクリートの不分離剤量として1.5kg/m3が選定できた。(2)このコンクリートは、注入孔(吐出口)が80mmに絞り込まれる条件でも良好なポンプ圧送性を示した。また、圧送によるコンクリートの品質変化はほとんど認められなかった。(3)実物大規模の施工モデル実験の結果、スランプフロー60cm程度の流動性では基礎砕石の不陸の影響などを受け、一つの注入孔で広い充填範囲をまかなうのは困難と思われたが、スランプフロー65cmのより高い流動性を付与し、設置された4m間隔の注入孔を順次移動する充填方法を採れば、計画空隙の完全な充填を図れることが確認できた。(4)充填されたコンクリートは良好な硬化性状を呈し、圧縮強度はバラツキが大きいものの気中作製供試体強度に近い強度を示した。この理由として、圧入充填により気中打設と同等条件の硬化体となったことや加圧脱水効果、海水中の塩分混入の影響等が推察された。 |
PDFファイル名 | 015-01-1056.pdf |