種別 論文
主題 動的粘塑性サスペンション要素法によるフレッシュコンクリートの流動シミュレーション
副題
筆頭著者 小高茂央(名古屋大学)
連名者1 谷川恭雄(名古屋大学)
連名者2 森博嗣(名古屋大学)
連名者3 黒川善幸(名古屋大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 345
末尾ページ 350
年度 1993
要旨 まえがき
RC構造物の施工分野では、多くの労力を必要とするコンクリートの現場打設など、生産システム全般に関する合理化・省力化の要求は高く、そのため、現場や工場においてコンクリートの施工性を合理的に予測する必要が生じている。この一手段として、各種条件下におけるフレッシュコンクリートの変形・流動性状、すなわちワーカビリチーをレオロジーに基づいて予測するための各種流動解析技術が開発・提案されつつあり、将来的には「施工設計法」確立のための基礎技術として期待されている。筆者らは既に、粘塑性流体を対象とした均質連続体の有限要素解析手法(VFEM)および非連続体のサスペンション要素法(VSEM)を提案し、さらに、これらに運動方程式を組み込むことにより、動的解析へと発展させた。本報では、既報に引き続き、動的粘塑性サスペンション要素法における新たな解析モデルを提案し、その適用例として、フレッシュコンクリートのロート試験、スランピング試験および振動による材料分解現象に関する解析結果を示す。
まとめ
本研究では、動的粘塑性サスペンション要素法のための二つの解析モデルを示し、ロート試験、スランピング試験および振動下の粗骨材沈下挙動のシミュレーションを行った。本研究によって得られた知見は以下のようにまとめられる。1)完全付着モデルを用いることにより、フレッシュコンクリートのロート試験およびスランピング試験の精度の高い解析が可能となった。実験との比較・検討から解析の追従性の確認を行ったが、骨材サイズや境界面とのすべりの正確な考慮が不可欠であることが明らかとなった。2)完全充填モデルを用いた振動下の粗骨材沈下挙動のシミュレーション結果によれば、沈下曲線は、マトリックスモルタルのレオロジー定数の影響を受けることが明らかとなった。また、レオロジー定数によっては、加振時の振動力の大ききだけでなく、周波数の影響も受けることが確認され、これらを解析的に予想することが可能であることが明らかとなった。
PDFファイル名 015-01-1057.pdf


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