種別 論文
主題 高性能AE減水剤コンクリートの品質におよぼすマイクロ波加熱養生効果に関する研究
副題
筆頭著者 杉原和忠(大同工業大学)
連名者1 太田福男(大同工業大学)
連名者2 斎藤辰彦(大同工業大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
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先頭ページ 381
末尾ページ 386
年度 1993
要旨 はじめに
近年、コンクリート用混和剤の著しい高性能化に伴って、コンクリートはより高強度、より高流動の品質に変わりつつある。これらの新しい特徴をもったコンクリートの実用範囲を拡張するためには、幅広い角度から検討した詳細な材料特性を把握することが必要である。特に高性能AE減水剤使用コンクリートの中には、骨材のごくわずかな含水状態の変動によって凝結時間が大幅に遅延するものがある。筆者らは、これまで高性能AE減水剤を使用したコンクリートをプレキャスト製品の製造に利用することによって生産効率の向上を計るための研究を二、三行ってきた。その結果、高性能AE減水剤使用コンクリートの凝結時間の遅延が型枠脱型時間に大きく影響するため、コンクリートに使用する骨材の含水状態によって生じる凝結時間の遅延を是正する方法を講じることによって、高品質のプレキャスト製品を効率よく生産できることを明らかにした。特に、遅延是正方法としては混練直後のフレッシュコンクリートにマイクロ波を照射することによって、コンクリート中の余剰水を除去することが可能であることを実験で確かめた。本研究では、混練直後のフレッシュコンクリートにマイクロ波を断続的に照射することによって(以下、マイクロ波加熱養生と呼称する)、蒸気加熱養生と同等もしくはそれ以上の高性能AE減水剤使用コンクリートの凝結促進効果および早期強度発現特性を得ることを目的とし、蒸気養生による効果を基準にして最適マイクロ波加熱養生方法について種々検討した。なお、マイクロ波加熱養生方法の特徴は、加熱時間がきわめて短いにもかかわらず、コンクリートの内外の上昇温度差がほとんどなく、加熱による品質の不均質性が熱伝導方式に比べてかなり小さいことにある。
結論
以上の結果より、高性能AE減水剤を使用したコンクリートのマイクロ波加熱養生による凝結促進効果は、ナフタレン系混和剤を使用したコンクリートでは、蒸気養生に比べてかなり効果がある.また、強度発現効果についてもマイクロ波加熱養生方法はかなり有効である。
PDFファイル名 015-01-1063.pdf


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