種別 | 論文 |
主題 | 高性能AE減水剤を用いた早強セメントコンクリートの収縮ひびわれ抵抗性能 |
副題 | |
筆頭著者 | 古島正博(大阪大学) |
連名者1 | 鈴木計夫(大阪大学) |
連名者2 | 大野義照(大阪大学) |
連名者3 | 中川隆夫(大阪大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 429 |
末尾ページ | 434 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに コンクリート強度の早期発現はコンクリート工事における型枠の早期脱型を可能とし工期短縮等の多くの利点をもたらす。先にその方法として提案した、早強セメントを用い水セメント比を小さくし、ワーカビリチーを流動化剤で得る流動化早強コンクリートの現場実験を行い、よい結果が得られたが、流動化コンクリートの管理に若干の難点が認められた。本研究では、流動化剤の代わりに最近開発された減水性が大きく、スランプの経時変化の小さい高性能AE減水剤を使用した早強セメントコンクリートの乾燥収縮ひびわれ抵抗性能を調べることを目的として、JIS原案の「コンクリートの乾燥収縮ひびわれ試験方法」である一軸拘束ひびわれ試験と縮尺1/2の壁試験体のひびわれ試験を6ヶ月間にわたって行った。比較のためAE減水剤を使用した早強セメントコンクリートと普通ポルトランドセメントコンクリートについても同時に試験を行った。 まとめ 高性能AE減水剤を使用した早強コンクリートの乾燥収縮によるひびわれの特性を、一軸拘束試験と壁試験体によって調べた6ヶ月間の本実験結果をまとめると次のようになる。1)高性能AE減水剤を用いた早強コンクリートの乾燥収縮は、AE減水剤を用いた普通コンクリートの87.3%、AE減水剤を用いた早強コンクリートの93.8%に低減できた。2)ひびわれ発生時期は一軸拘束試験と壁試験ともに、AE減水剤を用いた早強コンクリートが最も早く、高性能AE減水剤を用いた早強コンクリートとAE減水剤を用いた普通コンクリートとはほぼ同時期となった。3)ひびわれ幅は一軸拘束試験と壁試験ともに、AE減水剤を用いた普通コンクリートとAE減水剤を用いた早強コンクリートとほぼ同じで、高性能AE減水剤を用いた早強コンクリートが最も制御され、高性能AE減水剤早強コンクリートの一軸拘束試験における材令6ヶ月でのひびわれ幅はAE減水剤普通コンクリートの89.3%であった。 |
PDFファイル名 | 015-01-1071.pdf |