種別 | 論文 |
主題 | 細孔容積分布密度関数に基づくコンクリートの乾燥収縮モデル |
副題 | |
筆頭著者 | 下村匠(東京大学) |
連名者1 | 小沢一雅(東京大学) |
連名者2 | 前川宏一(東京大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 435 |
末尾ページ | 440 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに コンクリートの乾燥収縮のメカニズムを解明し、現象の予測手法を確立することは、構造物のひびわれの予測、材料の合理的な性能評価のために不可欠である。本研究は、コンクリートの乾燥収縮に関する材料モデルを提案するものであり、提案するモデルの特徴は、細孔容積分布密度関数を用いることによりコンクリートの組織構造の特性を取り入れていること、メカニズムの考察に基づいた力学モデルの組み合わせにより構成されていることである。コンクリートの乾燥収縮は、コンクリート中の硬化セメントペースト組織中に存在する水分が逸散し、それにともない組織の体積が変化する現象であり、その一連のプロセスにおいて、セメントペーストの細孔組織構造が重要な役割を演じていると考えられる。そこで本研究では、コンクリートの組織構造を数理的に表現することを出発点として、コンクリート中の水分移動、水分状態の変化にともなう体積変化など、組織中において展開される微視的現象を、統一的な概念のもとに取り扱うことにより、コンクリートの乾燥収縮挙動を表現することを試みた。 まとめ 本論文では、細孔組織構造と細孔組織における微視的現象のメカニズムの表現に基づくコンクリートの乾燥収縮モデルの定式化を示した.また、モルタル供試体の乾燥収縮挙動のシミュレーション例を示し、提案した手法が妥当な計算結果を与え得ることを示した。本モデルは、複数の仮定の組み合わせにより構成されている。種々の条件下での乾燥収縮挙動を解析することにより、個々の仮定の妥当性と適用範囲を検討することが次の課題である。 |
PDFファイル名 | 015-01-1072.pdf |