種別 論文
主題 打撃超音波によるトンネル覆工厚さと背面空隙深さの同時測定
副題
筆頭著者 秋鹿為之(戸塚電子計測研究所)
連名者1 佐藤務(東急建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
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先頭ページ 601
末尾ページ 606
年度 1993
要旨 はじめに
トンネルの覆工部、法面、スラブなど地面と接しているコンクリートは経年と共に境界に隙間を生じ、この深さが次第に進行して表裏の両面共空気に接する所が少なくない。地盤に接して支持層としている構造物に隙間が生じると強度に大きな悪影響をもつようになる。このため隙間を検知して裏込め補修をして支持層と一体化しておく必要がある。一方隙間検出の非破壊検査法は電磁波、赤外線、打者などがあるが何れも隙間有無の判断にとどまり深さを求めるまでには至らない。このため隙間の存在が判明してもその程度が不明なため補修工事の緊急性や補修材料の必要量積算ができず、安全上や経済上問題をもつ。そこで隙間の深さを非破壊検知する方法として打撃超音波を利用しトンネル覆工を主に躯体厚さと隙間の深さを求める試みを行なった。
むすび
打撃超音波によるトンネル覆工厚と背面空隙深さを同時に求める測定法を目指して行なった実験測定は以上の結果を得た。当初は躯体から空隙部に波動が出て、地山反射波が再び躯体に入って確実に受信できるか問題だった。そこで供試体実験で確認実験を行ない、透過も、反射も周波数を選べば充分測定できることが確認できた。また打撃力も片手ハンマで比較的小さい力で充分であり、空隙深さの算出も打撃時刻から地山反射までの時間を空気音速で求めてもそれ程著しい誤差とはならないこともわかった。そして厚さ測定でこれまで使っていた周波数より低くとも充分厚さ検知ができる上、空隙探さ測定が可能で、両者の反射波周波数に差異が生じることから、厚さの反射と地山反射の識別ができることも求まった。供試体のこの結果から厚さ、空隙深さの同時測定は基本的に充分可能であると考えられるが、実構造は材質や形態が多様で反射波の解析が困難な場合が少なくない。このため当面は図-11のような方法や電磁波レーダなど別な測定法も併用して空隙存在の裏付けを確認して深さ測定する複合法が適当と考えており、測定結果を集積して信類性の向上を図り本格測定に対応したいと考えている。
PDFファイル名 015-01-1100.pdf


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