種別 | 論文 |
主題 | 衝撃弾性波法を適用した鉄筋の腐食推定に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 桃木佳子(愛知工業大学大学院) |
連名者1 | 山田和夫(愛知工業大学) |
連名者2 | 林隆浩(ヨーコン) |
連名者3 | 阿部秋男(東京ソイルリサーチ) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 607 |
末尾ページ | 612 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 自然電位法や分極抵抗法などといった鉄筋の腐食推定方法は、何れもかぶりコンクリートの表面を走査する方法であるため、コンクリート表面が露出していない場合にはこれらの試験方法を適用することはできない。これに対して、鉄筋の腐食部分から反射してきた弾性波の各種特性値に着目する弾性波法は、鉄筋の一部を露出させる必要はあるが、かぶりコンクリートが露出していない場合であっても弾性波を鉄筋に入力でき、かつ反射してきた弾性波を検出できれば試験可能という利点がある。筆者らは、従来からコンクリートの劣化度評価や内部探査を対象とした弾性波法による非破壊試験方法の確立を目的として、一連の基礎的検討を行ってきた。また、別報では弾性波法による鉄筋の腐食推定の可能性を解析的に検討した。本研究は、それら一連の研究の延長上のもので、弾性波法の中でも特に機械的方法によって発生させた衝撃弾性波の伝播特性を利用した鉄筋の腐食推定方法の可能性を実験的に検討したものである。 結論 本研究では、衝撃弾性波法を適用した鉄筋の腐食推定方法の可能性について実験的に検討を行った。本研究で得られた結果を要約すると、およそ次のようにまとめられる。1)シャープペンシルの芯を圧折することによって発生させた衝撃弾性波を利用した測定結果の信頼性は、約150kHz以下の周波数領域おいて比較的良好である。2)検出弾性波の自己相関関数の周期性を調べることによって、鉄筋の長さおよび断面変化位置をある程度正確に推定できる。3)本研究で適用した鉄筋の形状推定方法を用いることによって、コンクリート内部に存在する鉄筋のおおよその形状変化性状を推定できるが、推定精度を向上させるためには、検出波形に含まれる雑音の除去方法や波形処理方法などについて更に検討を加える必要がある。 |
PDFファイル名 | 015-01-1101.pdf |