種別 | 論文 |
主題 | UPVおよび反発度によるコンクリート構造物の欠陥と劣化の判別 |
副題 | |
筆頭著者 | 尼崎省二(立命館大学) |
連名者1 | L.A.Clark(バーミンガム大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 661 |
末尾ページ | 666 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに コンクリートの超音波パルス伝播速度(UPV)は豆板、空洞などの欠陥あるいはアルカリ骨材反応(ASR)などの劣化によって低下し、また構造体コンクリートは均質ではなく、部材の種類、配合、締固め方法等によって異なった分布をすることは周知のところである。そのためUPVによるコンクリート構造物の診断にあたっては、UPVの低下原因はコンクリートの欠陥、劣化あるいは品質分布によるものかを明らかにする必要がある。またASRによる強度低下を反発度法により的確に推定できるか否かも明らかになっていないのが現状である。本研究は、実構造物レベルのRC柱を用いて、UPVおよび反発度によるコンクリート構造物の欠陥と劣化の判別方法を検討したもので、欠陥および劣化には、それぞれ、豆板およびASRを採用した。またASR柱については、約140℃での3時間の加熱と散水急冷を行ない、コンクリートの加熱がASR劣化に及ぼす影響も検討した。なお実験はBS規格にしたがって行なった。 まとめ 本実験で得られた結果をまとめると、以下のようである。(1)締固め程度によりUPVとその分布は大きく変化する。締固め方法が同じであっても、UPVとその分布は変化し、同一部材内のUPVの変化はコア強度の変化によく一致する。(2)非反応性高強度コンクリートの反発度とその分布は材令による大きな変化はない。ASRによってコンクリート強度は低下するが、反発度には大きな変化は生じない。(3)UPVだけでなくUPV分布とその経時変化を用いれば、欠陥と劣化の判別が可能である。 |
PDFファイル名 | 015-01-1110.pdf |