種別 論文
主題 既存RC配水池の非破壊検査結果と耐用性評価に関する研究
副題
筆頭著者 白倉篤志(神戸大学)
連名者1 宮本文穂(神戸大学)
連名者2 宮根憲二(神戸市)
連名者3 鈴木勉(神戸市)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 667
末尾ページ 672
年度 1993
要旨 はじめに
神戸市水道局会下山低層配水池は、昭和4年に供用を開始したRC地下構造式タンクであり、1号池と2号池の二つのタンクからなっている。その構造諸元等は表-1に示す通りである。このように、本配水池の構造?体は、60余年の供用に耐えてきており、内面防水・補修工がなされてきているとはいえ、鉄筋コンクリート構造物に対して一般的に考えられている耐用年数に達しつつあるといえる。以上のような状況にある当配水池に対して、平成4年度に配水池廻りの管路更新工事および配水池機能改善工事を実施するため、両池を空の状態にした。本研究は、この機会を利用して各種実験を実施することによって、当配水池?体の安全性および耐久性評価を試みるとともに、内面防水・補修工の効果を調査することによって耐用性の評価を行い、補修・補強の要否判定を行おうとするものである。さらに、同種配水池の基礎デ←夕を得て、将来的には管理の実状を考慮した管理基準確立を目的としている。本論文では、当配水池に対して実施した各種試験の内、主に比較的新しい非破壊検査技術であるレーダー法とサーモグラフィー法によって得られた結果と、その結果に基づいて検討したRC構造物の耐用性評価について述べる。
おわりに
本研究は、供用後60余年を経過しているRC配水池に対して、各種非破壊試験等を実施して耐荷性および耐久性の両面から総合的に耐用性を評価することによって、余寿命などを明らかにする手法を検討したものである。?体の耐荷性および耐久性評価に必要な鉄筋のかぶり厚さ、ピッチおよびコンクリート厚さの測定法については、今回用いたレーダー法の有効性を確認した。また、ライニングに対してはサーモグラフィー法を適用し、加熱方法を工夫することによって、ライニングに発生しているふくれをふくれ率として定量評価できることを明らかにした。しかし、それら非破壊試験等から得られたデータを用いて寿命評価する手法については、データ数が少ないことや仮定条件が多々あり、不十分な点も多いかと思われる。今後は、本配水池に対し適当な期間経過後に、あるいは同種構造物に対して同様の実験を試みてデータを蓄積し、本手法を確立していく所存である。
PDFファイル名 015-01-1111.pdf


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