種別 | 論文 |
主題 | 流電陽極方式による電気防食における環境因子の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 千葉丈夫(ナカボーテック) |
連名者1 | 堺孝司(北海道開発局) |
連名者2 | 大越威(北海道開発局) |
連名者3 | 小熊文雄(ナカボーテック) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 767 |
末尾ページ | 770 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき 著者等は先に、流電陽極方式によるコンクリート中の鉄筋の、凍結融解作用下における電気防食特性について報告した。亜鉛と鉄の電位差を起電力とする流電陽極方式では、その発生電流は温度に大きく依存し、融解時(試験体の温度、5℃前後)には凍結時(-12℃)の5〜6倍の電流が流れたが、鉄筋の電位の変化は小さく数十mVであった。しかしながら、これらの実験においては、測定が温度と鉄筋のon電位、電流のみで分極特性について十分検討できなかった。以上のことを背景に、本研究は、留萌海岸に暴露したRC試験体の2年余りの測定データの解析を行い、分極特性と環境条件の関連について検討した。 まとめ 2年余の暴露試験の電位、電流測定値から、各抵抗成分、分極抵抗を求めることにより、流電陽極方式の分極挙動に対する環境因子の影響を推測することができた。1)発生電流の変動には、コンクリートの抵抗変化が、最も大きく寄与しており、この抵抗は気温に大きく依存することが分った。しかしながら、時期によってはアノードの分極抵抗が増大し、電流値やカソードの分極量を下げることがあった。2)アノード分極抵抗の一時的な増大は、アノードが表面層にあるため、水分の変化によるものと考えられる。気温の他に試験体内温度と水分量のデータがあると、さらに解析精度を上げることができよう。3)暴露後の時間経過とともに抵抗が増し、電流が減少する傾向にあるが、反対に、カソードの分極抵抗は徐々に増加傾向にある。このため、環境の変動の割には分極量の変動が小さなものとなった。 |
PDFファイル名 | 015-01-1128.pdf |