種別 | 論文 |
主題 | 鋼繊維補強コンクリートの曲げ疲労挙動に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 蘇玄昌(現代建設) |
連名者1 | 孫永現(現代建設) |
連名者2 | 沈玉鎭(現代建設) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 959 |
末尾ページ | 962 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき コンクリート及びモルタルの疲労破壊過程は次の3つに分けられる。すなわち、ひびわれが始まる段階、ひびわれがゆっくり成長する段階、最後に、破壊に至るまでひびわれが早く成長する段階である。これらの段階中、ひびわれがゆっくり成長する段階においてのコンクリートやモルタルに鋼繊維を規則的あるいは、不規則的に分散させ、補強することによって、ひびわれを抑制することが可能であることがいくつか報告されている。既存の研究結果では、コンクリートが反復荷重を受ける場合、ひびわれの成長が鋼繊維を用いることで減少できることや鋼繊維による疲労強度の増大が可能であることが示きれている。しかし、鋼繊維混入量、鋼繊維アスペクト比が銅繊維補強コンクリートの疲労強度に及ぼす影響等に関する研究はほとんど見あたらない。本研究は、一連の鋼繊維補強コンクリートに対する疲労実験を行い、鋼繊維混入量、鋼繊維アスペクト比の変化による鋼繊維補強コンクリートの強度増大への影響の考察及び疲労挙動を解明し、S-N線圖を作成した。 結論 今回の鋼繊維補強コンクリート試験体に対する疲労試験結果を以下に示す。1)今回作成したS-N線図によると、疲労強度は鋼繊維混入量が0.5-1.5%の時、71-78%程度で、疲労荷重を受ける構造物に鋼繊維補強コンクリートを用いる場合、疲労寿命が普通コンクリートより大きくのびることが可能である。2)中央変位は疲労破壊直前まで次第に増加する傾向を表す。このことは鋼繊維を混入することによってコンクリートの脆性挙動を軟化挙動に変えられることが言える。3)疲労荷重下では、コンクリートにひびわれの成長が鋼繊維によって効果的に制御できることが言える。4)ひびわれ拡大に消耗きれるエネルギーを増加させるためには、多数の短い鋼繊維を使用することが効果的である。 |
PDFファイル名 | 015-01-1161.pdf |