種別 | 論文 |
主題 | 連続繊維緊張材を用いたプレストレストコンクリートはり部材の耐火性能 |
副題 | |
筆頭著者 | 鳥取誠一(鉄道総合技術研究所) |
連名者1 | 涌井一(鉄道総合技術研究所) |
連名者2 | 武居泰(鉄道総合技術研究所) |
連名者3 | 川本幸広(ピー・エス) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 999 |
末尾ページ | 1004 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 連続繊維補強材には鋼材にない利点も多くあるが、耐火性能に関しては懸念される点も少なくない。上記の背景から、本研究では連続繊維補強材の加熱引張試験、高温リラクセーション試験および連続繊維補強材を用いたブレストレストコンクリートはりの耐火試験、耐火試験終了後の同上部材の曲げ載荷試験を行い、加熱後のPC部材の再使用可能性を検討することとした。 まとめ 本論より得られた結果をまとめると以下のとおりである。(1)連続繊維補強材の熱間引張強度は、温度上昇とともに直線的に低下し、250〜300℃程度で、加熱前の1/2程度に低下する。しかし、300℃程度の温度履歴であれば、加熱冷却後の引張強度は概ね加熱前の強度まで回復する。(2)PCはり供試体を60分間加熱した場合には、有効プレストレスによる連続繊維補強材の引張応力度と熱間引張強度が近接するため、加熱中に補強材が破断する可能性が認められた。(3)60分間加熱した供試体の曲げ剛性、曲げ耐力は健全なものに比べ大きく低下した。また、連続繊維維補強材の劣化も著しかった。(4)20分間加熱した供試体では、加熱時に生じたひびわれにより、曲げ剛性が若干低下したが、その程度は小さく、曲げ耐力も補強材が健全であるとした場合の計算値以上の値が確保された。また、連続繊維維補強材の劣化も軽微であった。(5)PCはりの伝達長区間を20分間加熱したが、特に異常は認められなかった。(6)以上より、本試験の20分加熱程度の条件であれば、部材の再使用の可能性も十分あると考えられた。 |
PDFファイル名 | 015-01-1168.pdf |