種別 | 論文 |
主題 | 連続繊維ネットとポリマー混和材を用いたモルタル板の諸性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 堀井克章(阿南工業高等専門学校) |
連名者1 | 河野清(徳島大学) |
連名者2 | 佐々木啓次(徳島大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1017 |
末尾ページ | 1022 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき コンクリートでは、繊維、微粒子、高分子などの各種素材を用いる研究が盛んであるとともに、耐久性や木製型枠などに関する環境問題、労働者や労働条件などに関する労働問題などの解決すべき問題も多い。本研究は、コンクリート構造物の表層強化、機械化による省力施工、森林資頻の保護などのために、セメント系複合板によって新しい永久埋設型枠や補修補強板を開発することを目的とした実験的検討である。実験では、モルタルの強化用達続繊維ネット2種と改質用ポリマーセメント混和材4種を取り上げ、ネットのアルカリ劣化試験、モルタルの強度促進試験、ネットやポリマーを使って作製した10mm厚のモルタル板の引張・曲げ・乾燥収縮・衝撃・透気試験、モルタル板を型枠に用いたRCはりの曲げ試験などを行い、ネットやポリマーの有効性を調査した。 まとめ 本実験範囲内で得られた結果を要約すると以下のようになる。(1)結合材を使ったガラスやビニロンネットは、1年程度のアルカリ溶液浸漬で強度低下しない。(2)ポリマーセメントモルタルの初期強度発現には早強セメントが有効で、蒸気養生効果もある。(3)アクリル系ポリマーとガラスやビニロンネットを用いたモルタル板は、引張・曲げ・衝撃・乾燥収縮・気密性状が向上する。(4)ガラスネットとアクリル系ポリマーを用いたモルタル板は、RCはりの曲げ補強やひびわれ幅の抑制に貢献し、付着面は板への粗砂散布が有効である。以上から、連続繊維ネットとポリマー混和材を用いた複合モルタル板は、経済性や施工性に検討の余地は多々あるものの、永久埋設型枠や補修補強板としての利用価値が高いといえる。 |
PDFファイル名 | 015-01-1171.pdf |