種別 | 論文 |
主題 | 2軸強制練りミキサ内のコンクリートの練混ぜ機構の可視化 |
副題 | |
筆頭著者 | 橋本親典(群馬大学) |
連名者1 | 平井秀幸(東京電力) |
連名者2 | 辻辛和(群馬大学) |
連名者3 | 田村真(石川島建機) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1037 |
末尾ページ | 1042 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 最近、コンクリートの製造技術は急速な進歩を遂げてきており、高強度コンクリートや締固め不要コンクリートに代表される”高級コンクリート”の開発により、これまで以上の高性能なコンクリートミキサの開発設計が要求されている。しかし、コンクリートミキサの練混ぜ性能は、JIS A 1119「ミキサで練り混ぜたコンクリート中のモルタルの差および粗骨材量の差の試験方法」による製造後のコンクリートの品質検査でしか判断されていないのが現状である。これまでのコンクリートミキサのフレッシュコンクリートの製造に関する研究は、可傾式バッチミキサを対象とした枷場らの研究以外、ミキサの消費電力等の間接的な指標による評価方法がほとんどである。これは、コンクリートミキサ内に複数のブレードが存在しブレード周辺のコンクリートの挙動が非常に複雑になり一種のブラックボックスであるためである。著者らはこれまでに、コンクリートミキサの性能評価方法の確立を目的とし、著者らが開発してきた実験室規模で行うコンクリートの流動に関する可視化実験手法を用いて、2軸強制練りミキサ内のコンクリートの流動性状を定量化することを試みている。本研究では、2軸強制練りミキサ内のコンクリートの流動性状の定量化を目的とし、パドル配列の角度の違いがコンクリートの流動機構に及ぼす影響について検討し報告するものである。 結論 ミキサ内のコンクリートの練り混ぜ機構の解明に関する基礎的研究として、2軸強制練りミキサ内のコンクリートの流動性状の定量化を目的とし、パドル配列角度の違いがコンクリートの可視化モデルの流動状況に与える影響について実験的に検討した。本実験内で、以下のことが明らかになった。1)フレシュコンクリートを1相系の粘性流体としてモデル化した可視化実験手法により計測されたトレーサ粒子群の速度ベクトル分布を用いることにより、2軸強制練りミキサのコンクリート自由表面、低層部および側面部のコンクリートの流動性状を定量化することができた。2)2軸強制練りミキサ内の流動は、2本のシャフト軸回りのらせん流動の組み合わせとしてモデル化することができる。パドル配列角度が90度の場合は、らせん流動間で交錯する領域が頻繁に発生する流動機構が卓越し、パドル配列角度が45度の場合は、交互に出現するらせん流動によって、ミキサ全体を循環する一方向の流動機構が卓越する。 |
PDFファイル名 | 015-01-1175.pdf |