種別 論文
主題 建設現場から800km離れた場所で工事管理を行う試み
副題
筆頭著者 桑原隆司(清水建設)
連名者1 洪悦郎(関東学院大学)
連名者2 鎌田英治(北海道大学)
連名者3 西田朗(清水建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1067
末尾ページ 1072
年度 1993
要旨 はじめに
近年、大都市内の建築工事などで、建設現場の近くに工事事務所を設置して工事管理を行うことが困難な場合が生じている。また、離島における工事や、海洋構造物、原子力施設等の工事では、建設現場から離れた場所でコンクリート工事の管理を行わなければならない場合がある。コンクリート工事に伴う品質管理では、特に強度と温度の管理が問題になる場合が多く、温度管理については国内外で自動化や電話回線を利用する試みが行われている。しかし、強度管理については、管理技術の高度化に向けた取組みが国内外で進められてはいるが、建設現場から遠く離れた場所で適切な管理を行う試みの報告は、今のところ国内外共に見当らない。これらの事から、著者らが研究を進めている温度と強度の管理システム等も利用して、建設現場のコンクリートの品質管理を任意の場所で行うシステムを試作し、建設現場から離れた場所で管理を行う極端な例として、札幌のコンクリート工事を東京で行う試みを行った。なお、札幌と東京間の距離は、地図上の直線距離で800km強、航空会社各社の航空距離で約900km、JRの営業距離で1.000km強である。
まとめ
近年、大都市内の建築工事などで、建設現場の近くに工事事務所を設置して工事管理を行うことが困難な場合が生じていることや、現場から離れた場所でコンクリート工事の管理を行わなければならない場合があることなどから、建設現場のコンクリートの温度や強度の管理を任意の場所で行うシステムを試作した。また、試作したシステムを用いて、建設現場から離れた場所で管理を行う極端な例として、札幌のコンクリート工事の品質管理を東京で行う試みを行った。施工実験の結果、一部で制御器の不調による局部的な温度のズレなどの問題も生じたが、将来的にはこのようなシステムを用いて、建設現場から離れた場所でコンクリート工事の管理を行うことが十分に可能であることが確認された。なお、本報告では、建設現場と管理場所が異る極端な例として、実験的に札幌と東京を電話回線で接続したため、両地のコンクリートは厳密には異るが、現時点で実際にコンクリート工事の管理を行う場合には、建設現場と管理場所のコンクリートは同一である必要がある。
PDFファイル名 015-01-1180.pdf


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