種別 | 論文 |
主題 | 関東地域におけるコンクリート品質に関する統計調査 |
副題 | |
筆頭著者 | 古賀一八(長谷工コーポレーション) |
連名者1 | 重倉祐光(東京理科大学) |
連名者2 | 高橋和雄(東京理科大学) |
連名者3 | 高橋保男(日東コンクリート) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1101 |
末尾ページ | 1106 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 日本建築学会建築工事標準仕様書「鉄筋コンクリート工事(JASS5)」の昭和61年9月の大幅改定に伴って、工事現場に納入されるコンクリートの品質がどの様に変化しているか、改定前後の党人検査結果を対比して検討した報告は見受けられないようである。そこで、本調査は関東地域においてJASS5改定に伴う設計事務所・ゼネコンの仕様変更前後の工事現場に納入されるコンクリート受け入れ検査のデータの変化を調査し、フレッシュコンクリートの品質ならびに構造体コンクリートとしての現場水中養生供試体の圧締強度等、および同時に測定した外気温・水温との統計的な検討を行った。 まとめ スランプに関しては、JASS5の改定により設計事務所・ゼネコン各社は目標スランプ19〜21cmの仕様を削除した。JASS5改定前では図1、2、3に示したように目標スランプ値を中心とした正規分布に近い形を示しており、打設状況に応じたスランプを選択出来ていた。しかし、目標スランプ18cmについて見ると、スランプの平均値は改定前より改定後は約1cm大きくなり、許容値の範囲内でできるだけ打設を容易にしたいという意識が調査結果から窺えた。しかし、スランプ値が許容値上限に近い値を目標とし、打設を容易にするという小手先の対応をするのではなく、スランプ18cmのコンクリートが容易に打設出来るような設計および施工方法の検討、さらに将来的に骨材品質の低下、施工の省力化・機械化等を考慮すると、打設状況に対応したワーカビリティを有するコンクリートの選択枝を広げる必要がある。従って、高品質で打設・締固めが容易な高流動コンクリートの開発が急務であると考えられる。空気量は平均値は同程度であるが、改定前後共に3%を下回る割合が大きい。圧縮強度の標準偏差は改定前後で同程度であり、JASS5と同程度の値を示した。現場水中養生供試体の材令1週から4週圧縮強度の推定式として、コンクリート打設月毎にまとめて回帰した直線式が最も有意となり式を提案できた。 |
PDFファイル名 | 015-01-1186.pdf |