種別 | 論文 |
主題 | コンクリート構造物の養生面における日射の吸収率の評価 |
副題 | |
筆頭著者 | 中原博隆(飛島建設) |
連名者1 | 近久博志(飛島建設) |
連名者2 | 筒井雅行(飛島建設) |
連名者3 | 桜井春輔(神戸大学) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1111 |
末尾ページ | 1114 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに コンクリート構造物の日射の影響評価に関しては多くの研究がなされているが、例えば、コンクリート構造物の日射の吸収率に関しては、系統立てた試験や評価が十分に実施されていないのが現状である。これは、関連する試験や現場計測によって得られる計測結果が周辺環境の影響を受けて非定常なデータであり、精度良く評価できる手法が無かったことも要因の一つであると考えられる。これに対して、ここでは、コンクリート供試体を用いた野外試験を実施し、得られた内部温度の計測結果から逆解析手法を用いて、養生面の日射の吸収率を同定した。そして、本同定結果を基にして本解析手法の適用性を検証するとともに、養生方法の違いによる日射の吸収率の変化について考察した。 おわりに 本逆解析手法を用いれば、現場計測や野外試験によって得られるような非定常な温度測定結果からでも、熱伝達係数や日射の吸収率を精度良く同定することができることが分かった。得られた日射の吸収率は、当然のことであるが、養生材料の熱特性や厚さだけでなく色調や色の濃さに大きく影響を受けた結果となっている。また、無養生時では大きな影響を与える風速であるが、養生シートやマットを使用することでほとんど影響を受けないことが分かった。さらに、今後は、橋梁や煙突等の実構造物において現場計測と評価を実施し、日射の影響に関する基礎的データの積み重ねに努めたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 015-01-1188.pdf |