種別 論文
主題 低発熱型セメントを使用したマスコンクリートの温度応力特性について
副題
筆頭著者 西川正夫(東亜建設工業)
連名者1 藤原敏晴(運輸省)
連名者2 守分敦郎(東亜建設工業)
連名者3 沢井真(東亜建設工業)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1127
末尾ページ 1130
年度 1993
要旨 はじめに
マスコンの温度応力対策の一つの方向として「コンクリートの発熱の抑制」があり、この観点からクーリング、低発熱セメントの使用等が実施されている。今回打設を計画された閘門前扉室底版部は、厚さ3.5mで打設量4.900m3におよぶ大規模な構造物であり、温度ひびわれの発生が懸念された。そこで、温度応力対策のために種々の検討がなされ、低発熱型高炉セメントB種を使用することが決定された。一方、このセメントを使用したマスコン等の大量打設の例が少ないため、施工時には温度応力に関する実施工レベルでのデータを得るべく、温度計、ひずみ計、有効応力計等の計器が設置され計測が実施された。ここでは、この計測より得られた結果等から、低発熱型高炉セメントB種を使用したマスコンクリートの物性、挙動特性等について検討した。
おわりに
低発熱型高炉セメントB種を実施工で使用し、計測結果から検討した結果以下に示すことが明かとなった。1)低発熱型高炉セメントB種の温度上昇量は、高炉セメントB種に比較して約62%程度であり、コンクリートの発熱抑制の観点から極めて有効である。2)温度計測結果より内部拘束に関与する温度差を抽出して算出された内部拘束ひずみは、ひずみ計測結果より得られる内部拘束ひずみと比較的よく一致した。3)今回の施工条件における、コンクリートの弾性係数の低減の傾向を明らかにした。なお、コンクリート打設柊了後1ヶ月経過した時点で、底版部のひびわれ発生状況の調査を実施してが、ひびわれの発生は認められなかった。
PDFファイル名 015-01-1191.pdf


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