種別 | 論文 |
主題 | 箱型ラーメンの温度ひびわれに対する検討 |
副題 | |
筆頭著者 | 岩田道敏(東日本旅客鉄道) |
連名者1 | 斉藤啓一(東日本旅客鉄道) |
連名者2 | 庄司公男(東日本旅客鉄道) |
連名者3 | 井ノ川尚(住友セメント) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1161 |
末尾ページ | 1166 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 箱型ラーメンは、鉄道、道路等さまざまな用途において数多くの施工例がある。しかし、側壁部を構築する際、コンクリートの温度変化に伴う体積変化が下床版により拘束を受け、側壁部のコンクリートに温度ひびわれの内の外部拘束ひびわれと呼ばれるひびわれが多く発生することが知られている。このひびわれは貫通ひびわれとなることから、構造物の美観のみならず耐久性、漏水等の観点からひびわれの発生を防止することが望まれている。これまでにも、この外部拘束ひびわれを抑制するために、膨張剤を用いる方法、低発熱セメントを用いる方法等様々な検討が行なわれているが、今回、箱型ラーメンの温度ひびわれ抑制対策として、高減水型水和熱抑制剤(以下水和熱抑制剤という)を用いた方法に着目し、実施工を行なったので、その検討内容と施工結果を報告する。 まとめ 事前解析の結果、高減水型水和熱抑制剤を用いた場合、無添加の場合と比較してひびわれ指数が1.00程度改善され、ひびわれ抑制に効果があるという結果を得た。また、配合番号4で高減水型水和熱抑制剤の添加量を2.5%とした場合、養生温度を事前解析の環境温度P2に近づく様に十分に管理して施工を行なった結果、温度ひびわれは発生せず、無添加のコンクリートを用いた場合には1スパン3〜4本発生しているのと比較すると、箱型ラーメンの温度ひびわれの抑制に十分な効果があることが確認できた。今後は、事前解析の精度の向上や施工性について、さらに検討を行なって行きたいと考えている。 |
PDFファイル名 | 015-01-1197.pdf |