種別 | 論文 |
主題 | マスコンクリートのひび割れ幅予測の提案 |
副題 | |
筆頭著者 | 小柳光生(大林組) |
連名者1 | 中根淳(大林組) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1167 |
末尾ページ | 1172 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに マスコンクリートの水和熱による温度ひび割れ問題については、“マスコンクリートの温度応力研究委員会”(日本コンクリート工学協会)を始めとして、多くの研究者が、精度の高い解析法を確立すべく研究している。本報ではごく単純なモデル化により、乾燥収縮ひび割れを対象に考案した実用式『建物外壁ひび割れ解析法』を利用して、1)水和熱による温度履歴、2)誘発目地の有無や3)鉄筋比の影響要因を評価できる簡易な温度ひび割れ(幅と本数)算定法を提案する。 まとめ 水和熱による温度ひび割れ幅を予測する目的で、コンクリート温度挙動が既知な場合に、簡便な一方向部材モデルでの算定法を提案した。単純なモデル化であるため、温度分布や応力分布が断面内でおおよそ一様と推察されるケースに制約されるものの、ひび割れ後の鉄筋応力の大きさとひび割れ幅の関係を弾塑性体として取り扱えること、誘発目地や鉄筋比の効果を考慮できることなどの特徴をもつ。各種ボックスカルバート構造物の実例と比較検討した結果、この簡易算定法は全体的なひび割れの傾向を把握できることが分かった。さらに、参考として、底面で拘束を受ける模擬構造物の実験データを引用して本算定法の適用を試みた。ひび割れ幅や本数ともにおおまかな近似性が認められたものの、論理的な適合性の検討など拘束の形態に応じた今後の検討課題も残されている。 |
PDFファイル名 | 015-01-1198.pdf |