種別 | 論文 |
主題 | 高強度材料を用いたRC短柱のせん断挙動のFEM解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 二村有則(千葉大学大学院) |
連名者1 | 野口博(千葉大学) |
連名者2 | 北山和宏(東京都立大学) |
連名者3 | 丸田誠(鹿島建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 11 |
末尾ページ | 16 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 日本建築学会のRC造建物の終局強度型耐震設計指針では、塑性理論に基づくせん断設計式が提案されており、普通強度材料の実験に良い対応を示している。しかし、高強度材料の場合には普通強度材料に比べ圧縮強度低減が顕著である等の違いがあり、修正を行う必要が生じている。また、このせん断設計式には、軸力の影響が考慮されていないこと、仮定の妥当性等の問題点も指摘されている。そこで本研究では、高強度材料を用いたせん断破壊型のRC短柱の曲げせん断実験を行い、FEM解析による検討も併せて、せん断補強筋量・軸力比がせん断耐力に及ぼす影響を検討する。 まとめ 本研究では、高強度材料を用いたRC造柱のせん断実験を行った。また実験を基にFEM解析を行い、せん断補強筋量および軸力比がせん断性状に与える影響を検討した。その結果、終局強度型指針A法の圧縮強度の有効係数にCEB式によるν・σB=3.68・σB0.667を用いて評価すると、せん断補強筋比が中レベルでは、良い対応を示すが、高補強筋量になると計算値は頭打ちとなってしまい、実験値を評価しきれない。せん断補強筋量が高レベルになると降伏していないせん断補強筋と主筋により、コンクリートを拘束するためせん断耐力が上昇すると考えられる。FEM、解析では、修正Kent-Park式によりコンクリートの拘束効果を考慮することにより、実験結果と良い対応を示した。また、軸カ及びせん断補強筋量を変化させたパラメータ解析を行った結果、高強度では軸力の増加による最大耐カの上昇に比べ、せん断補強筋量の増加による耐カ上昇が顕著となっている。 |
PDFファイル名 | 015-01-2001.pdf |