種別 論文
主題 超高強度材料を用いた梁のせん断破壊実験
副題
筆頭著者 楊辞冬(東京都立大学大学院)
連名者1 津村浩三(東京都立大学)
連名者2 芳村学(東京都立大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
2
先頭ページ 27
末尾ページ 32
年度 1993
要旨 はじめに
近年、高強度材料を用いた部材の研究が盛んに行われているが、コンクリート強度、せん断補強筋の降伏強度が共に非常に高く、それぞれ1.000kgf/cm2および10.000kgfcm2をこえるような梁のせん断破壊性状についてはまだ研究がなされていない。ここでは、コンクリート強度1.400kgf/cm2程度、せん断補強筋の降伏強度15.000kgf/cm2程度の超高強度材料を用いた梁のせん断破壊実験を行ったので、その結果について述べる。それぞれの試験体でせん断補強筋量を変え、破壊モード、最大強度、せん断補強筋の挙動、変形性状などについて検討した。
まとめ
コンクリート強度1.400kgf/cm2程度の超高強度コンクリートを用い、せん断補強筋比と降伏強度の積pw・σwyを約40から180kgf/cm2の間で変化させた梁試験体4体について、逆対称加力実験を行った。その結果、最もせん断補強筋量の大きい試験体で最大強度時に付着割裂カが観察されたが、残る試験体3体については典型的なせん断破壊の様相を呈した。終局強度指針A法においてνσBB0.667として求めたせん断強度計算値に対する、実験で得られた最大強度の比は、最大強度時に付着割裂ひび割れが観察された最もせん断補強筋量の大きい試験体を除くと0.66〜0.74程度であり、かなり小さい値となった。ただし、pw・σwyの違いに対するせん断強度の上昇の傾同に関しては、実験結果と計算値は近似したものとなった。各試験体の変形性状について分析し、せん断ひび割れが発生した程度の荷重段階から最大強度前に急激な変形の変化が生じるまでの間のせん断弾性係数に相当する値を求めた。この値はせん断補強筋比の増大につれておおむね大きくなった。コンクリートの圧壊によりせん断破壊が生じる場合において、圧壊の生じる部位によって梁の変形性状が大きく異なる可能性のあることが分かった。
PDFファイル名 015-01-2004.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る