種別 | 論文 |
主題 | エンドクロニック理論の高強度コンクリートヘの適用 |
副題 | |
筆頭著者 | 前中敏伸(竹中工務店) |
連名者1 | 白井伸明(日本大学) |
連名者2 | 佐藤稔雄(日本大学) |
連名者3 | 岡崎真大(日本大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 69 |
末尾ページ | 74 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに エンドクロニック理論はパラメータが多く複雑であるが、パラメータの同定に成功すれば、コンクリートの巨視的な非線形構成関係を適切に記述し、また数値的にも安定した応答を再現し得る汎用性のあるモデルである。特に、本モデルは除荷や再負荷を区別することがなく連続的に繰り返し挙動を追跡できる能力を有し、その有効性は、例えば、ファイバー法による高軸力を受けるRC柱の繰返し解析によって確認されている。しかし、近年活発に研究・開発が進められている高強度コンクリートヘの適用性に関しては問題が残されている。本研究の目的は、本モデルを高強度コンクリートにも適用できるように拡張することである。このため、まず、本モデルに含まれるパラメータの感度解析を行い、それらの特性を把握する。次いで、既往の実験結果を用いてパラメータの同定を行う。さらに、同定パラメータを用いた修正モデルによる計算値を実験値と比較することにより、その有効性について検討する。 まとめ エンドクロニック理論を普通強度コンクリートから高強度コンクリートにまで適用できるよう拡張し検討した結果、以下のことが明らかになった。(1)コンクリート強度の違いが応力上昇域に及ぼす影響はパラメータZ1を、また下降域の性状の違いは軟化関数に含まれる関数F3に限界値を設定する事により表現できる。(2)二軸圧縮下で観測される破壊モードの違いは、軟化関数に含まれる関数F3を修正する事ことにより表現できる。(3)三軸圧縮下における拘束圧力がピーク後の軟化挙動に及ぼす影響は、硬化関数に含まれるパラメータa7を応力の第3不変量の関数にすることにより表現できる。 |
PDFファイル名 | 015-01-2011.pdf |