種別 | 論文 |
主題 | ハイブリッド応力法による鉄筋コンクリート平面骨組の解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 稲田祐二(米子工業高等専門学校) |
連名者1 | 川端康洋(米子工業高等専門学校) |
連名者2 | 角徹三(豊橋技術科学大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 99 |
末尾ページ | 104 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 欽筋コンクリート造建物の高層化、大規模化あるいは形態の複雑化に伴って、部材の弾塑性解析モデルに於ける信頼性の向上に対する要求は益々高まってきていると考えられる。これまでにも、種々の弾塑性部材解析モデルが開発、提案されているが、これらは変位法的アプローチにより定式化がなされている。一方、近藤は、ハイブリッド応力法により定式化した柱・梁部材解析モデルでは理論上離散化誤差が生じないことを明らかにすると共に、応力分布から塑性ヒンジの正確な位置を見つけその位置に塑牲ヒンジを導入する手法を確立した。本研究では、このハイブリッド型停留コンプリメンタリーエネルギーの原理に基づく塑性ヒンジ法を、変動軸力を考慮した欽筋コンクリート梁・柱の平面解析モデルに適用すると共に山型ラーメンの解析例を示し、本モデルの有効性を確認することを目的とする。尚、本モデルは容易に立体解析モデルに拡張できると共に、次のような特徴を有する。1)中間荷重を含んだ任意の荷重の取り扱いができる。2)ひび割れによる部材軸に沿った剛牲変化を評価できる。3)塑性ヒンジは、応力分布を用いて正確な位置に設定できる。4)変断面(ハンチ付き、同一配筋されてない)部材に対しても理論上の離散化誤差は生じない。 まとめ ハイブリッド応力法による鉄筋コンクリート梁・柱の弾塑性解析モデルの定式化を示し、簡単な解析例を示した。解析例では塑性崩壊荷重を精度良く求めることができた。また、ひび割れ領域と除荷による歪反転領域並びに、塑性(降伏)ヒンジ位置を追跡できた。更に、これらによる剛性の変化も評価できた。以上より、本解析モデルを用いれば、従来からの変位法的アプローチによる解析モデルを用いた場合のように、材端部に限定された塑性ヒンジ位置を意識することなく、統一的な塑性崩壊荷重の追跡が可能となる。 |
PDFファイル名 | 015-01-2016.pdf |