種別 | 論文 |
主題 | 持続荷重下における異形鉄筋の付着応力〜すべり関係の影響要因 |
副題 | |
筆頭著者 | 李振宝(大阪大学大学院) |
連名者1 | 大野義照(大阪大学) |
連名者2 | 鈴木計夫(大阪大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 123 |
末尾ページ | 128 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき 鉄筋コンクリート(以下RCと略記)部材のたわみやひび割れ幅は、持続荷重下においてコンクリートのクリープ、乾燥収縮および時間経過に伴うコンクリートと鉄筋間のすべりの増加(以下付着クリープと呼ぶ)による付着応力の緩和によって増大する。既報ではRC両引試験体の持続載荷実験を行い、異形鉄筋の基本的な付着クリープ特性および付着応力(τ)〜すべり(S)関係の経時変化を把握し、そのモデル化を行い、既報でそのτ〜S関係のモデルを用いて片持梁の端部ひび割れ幅および端部鉄筋の抜け出しによる付加たわみを解析した。本報では、より詳細に異形鉄筋の付着クリープ特性を把握するために、鉄筋のふし形状、コンクリート強度、かぶり厚さ、コンクリートの乾燥収縮量および鉄筋の持続応力の大きさを実験要因にRCプリズム両引試験体の持続載荷試験を行い、各要因の鉄筋ひずみや端部すべり量の経時変化などへの影響を調べた。また求めた持続荷重下におけるτ〜S関係モデルの適合性を鉄筋の抜け出しによる付加たわみやひび割れ幅の増大を調べた片持梁持続載荷の実験結果についての付着解析によって検討した。 結論 1)持続荷重下における付着応力τとすべりSは載荷後1日間に大きく動き、以後は主に乾燥収縮に応じて徐々に変化する。乾燥収縮を受けている試験体はSが増大するとともにτも徐々に増加するに対して、乾燥収縮を受けていない試験体はSの増大量は少なくτが緩やかに低下している。2)鉄筋ふしの形状、かぶり厚さは単調載荷時のτ〜S関係に大きく影響するが、持続載荷中のτ〜S関係の変化への影響は認められない。3)持続街重下におけるτ〜S関係をモデル化し、これを用いてコンクリートのクリープ、乾燥収縮を考慮した付着解析を行い、鉄筋ひずみ分布および端部すべり量の経時変化を解析的に把握することができた。 |
PDFファイル名 | 015-01-2020.pdf |