種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋とコンクリートの付着応力-すべり関係に及ぼす載荷速度の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 石本陽一(徳島大学大学院) |
連名者1 | 島弘(徳島大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 129 |
末尾ページ | 134 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき 鉄筋コンクリート構造物の変形挙動を解析するには、構造物の構成材料であるコンクリートと鉄筋との各構成則に加えて、鉄筋とコンクリートとの付着の構成則が必要である。一般に、付着構成則は局所付着応力-すべり関係で表され、今までにいくつかの付着構成式が提案されている。しかし、それらのほとんどは静的な単調載荷実験によって求められたものであるので、実際の構造物に作用する、衝撃荷重・地震荷重・静的荷重・持続荷重などの、極めて広範囲な載荷速度をもった全ての荷重に対して適用できるとは限らない。この問題に関して、睦好らによって、載荷端から5D(D:鉄筋直径)においては、載荷速度が大きいほど付着応力は大きくなることが報告され、遠藤・青柳は、静的解析により動的付着性状を近似的に表現する方法を提案している。しかし、載荷遠度を考慮した付着構成則はないのが現状である。そこで、本研究では、衝撃荷重に相当する載荷速度から極めてゆっくりとした載荷速度までの、数段階の載荷速度で付着試験を行い、付着応力-すべり関係に及ぼす載荷速度の影響を調べた。 結論 (1)鉄筋とコンクリートの付着応力-すべり関係は、載荷速度によって大きく影響される。(2)載荷速度が異なるときの最大付着応力は、載荷速度の対数に対して直線的に変化する。(3)載荷速度が異なるときの付着応力-すべり関係の曲線形は、静的試験から得られた付着応カ-すべり曲線を付着応力の軸方向に拡大・縮尺することで表すことができる。 |
PDFファイル名 | 015-01-2021.pdf |