種別 | 論文 |
主題 | RC外部はり柱接合部のはり主筋の機械式定着に関する実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 宮崎史(近畿大学大学院) |
連名者1 | 村上雅英(近畿大学) |
連名者2 | 窪田敏行(近畿大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 153 |
末尾ページ | 158 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 外部柱・はり接合部における機械式定着に関する既往の実験では、安全性を確認する意味合いが強いため、折り曲げ定着の場合と同様に、かぶりコンクリートが側面に膨らむ破壊(ここでは支圧破壊と呼ぶ)の実験結果が数少ない。著者らは、機械式定着法の設計資料を得ることを目的として、コンクリート圧縮強度が200〜800kgf/cm2の範囲で試験体を合計56体(試験体No.1〜No.56)の実験結果を文献に報告した。それらの試験体では支圧破壊時の耐力と接合部のせん断耐力が近かったため、支圧面積の少ない試験体ではせん断破壊時に支圧破壊を併発する複合破壊がみられ、支圧破壊時の耐力を評価するに至らなかった。そこで、本報告では支圧破壊に対する接合部のせん断余裕度を十分に確保して支圧破壊モードが卓越する試験体を合計39体(試験体No.101〜No.218)製作し実験を行い、これらの実験結果より機械式定着の支圧耐力に及ぼす諾要因を分析する。 まとめ 支圧破壊がせん断破壊よりも先行するように接合部のコア部分を中子筋で過補強した試験体を用い、接合部のはり主筋の定着を模擬した引き抜き試験の結果から、以下のような知見が得られた。○fc>400kgf/cm2、かぶり厚さC=4db、支圧面積比=2.7、補強筋量Pwj0%では支圧強度fbear=2500kgf/cm2程度(定着筋の応力度にして約6700kgf/cm2)の定着耐力が確保できた。○補強筋量Pwj=0.4%以上では、はり主筋(SD785)が破断するものもあった。○かぶり厚さを一定とした場合、支圧面積の増加による定着耐力ヘの影響はほとんど認められなかった。○かぶり厚さを増加させることによって、僅かに支圧耐力は増加することが確認された。○補強筋による耐力の増加はPwj=0.4%以下では補強筋量に比例して支圧耐力は増加するが、Pwj=0.4%以上ではほぼ一定となり、fc=277kgf/cm2で25%程度、fc=587kgf/cm2で10%程度支圧耐力が増加することが確認できた。また、それらに対する補強筋の降伏点の影響は認められなかった。○支圧破壊がせん断破壊よりも卓越する場合の定着耐力は、等価な折り曲げの場合の定着耐力の計算値よりも高くなる。○異形鉄筋の場合、大部分の試験体でせん断ひび割れの発生によって定着端部が抜け始めることが確認された。また、抜け始めの耐力をせん断ひび割れ耐力として計算した場合、計算値/実験値は平均値=1.11、標準偏差=0.46であった。 |
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