| 種別 | 論文 |
| 主題 | 重ね継手部の付着割裂強度に及ぼす横補強筋の効果 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 桜田智之（日本大学） |
| 連名者1 | 師橋憲貴（日本大学） |
| 連名者2 | 田中礼治（東北工業大学） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 15 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 223 |
| 末尾ページ | 228 |
| 年度 | 1993 |
| 要旨 | まえがき 重ね継手に関する既往の研究は多数あるが、重ね継手の力学的性状に及ぼす横補強筋、特に中子筋の効果について実験的に調べたものは少ない。そこで、本研究では重ね継手の付着割裂強度に及ぼす中子筋を含めた横補強筋の効果について実験的に究明した。本研究では全数重ね継手について、サイドスプリット型の割裂パターンを対象にした実験を行い、付着割裂強度式を提案している。主な実験因子は横補強筋(外周補強筋及び中子筋)の配置と横補強筋量で、付着割裂強度式の誘導には、藤井・森田の強度式を基礎とした。 結論 重ね継手の付着割裂強度に及ぼす中子筋を含めた横補強筋の効果に関する実験を行った結果、本実験の範囲内で次のことが認められた。1)長期荷重時における最大ひび割れ幅はO.22mm以内であった。2)中子筋を用いることにより、ひび割れ幅が減少する傾向が認められた。3)中問主筋に中子筋を組み合わせた場合、中子筋のない場合に比較し、中問主筋の付着応力は向上し、隅主筋と同等以上の付着力を示した。4)藤井・森田式を修正することで、サイドスプリット型を対象とする重ね継手の付着割裂強度式を誘導することができた。以上、重ね継手の付着割裂強度と中子筋を含めた横補強筋の効果を定量的に示すことができたが、本報は影響因子を基礎的要因に限ったものであり、高強度コンクリートヘの対応、太径鉄筋への適応性、横補強筋による拘束効果の限界など残された問題は多く存在し、それらについては今後の検討課題である。 |
| PDFファイル名 | 015-01-2037.pdf |