| 種別 | 論文 |
| 主題 | T形断面RC梁のスラブ有効幅について |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 上田英明（三重大学大学院） |
| 連名者1 | 畑中重光（三重大学） |
| 連名者2 | 岸圭介（三重大学大学院） |
| 連名者3 | 小池狭千朗（愛知工業大学） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 15 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 283 |
| 末尾ページ | 288 |
| 年度 | 1993 |
| 要旨 | はじめに 筆者らは既報において、曲げせん断を受けるT形RC梁の塑性変形挙動に及ぼすスラブ幅、スラブ位置および材長の影響を実験的に調べ、圧縮および引張側スラブの有効幅(Be)、塑性ヒンジ等価長さ(e1p)を定量的に明らかにすると共に、せん断および鉄筋の抜け出しによる材端変位の推定式を提案した。しかしながら、提案した推定式は大変形時(最大で梁の部材角が0.3rad)までの全てのデータを対象としており、梁の降伏以前の変形に対する推定精度については十分に議論しなかった。本報では、梁降伏時における変形、耐力および初期剛性に対して影響が大きいと思われるスラブ有効幅について、既往の研究をレビューすると共にスラブ有効幅の推移について検討する。 まとめ 本報では、スラブ付きRC梁の降伏以前の剛性と変形に着目して、スラブの有効幅について検討した。その結果は以下のようにまとめられる。ただし、本研究で対象としたスラプ幅(B)はb≦B≦7b(b:梁幅)である。1)圧縮側スラブについては、その有効幅を変化させても終局変形以前の荷重-部材角関係に及ほす影響は少ない。耐力の低下し始める終局変形をも同時に推定するのであれば、有効幅は梁幅のほぼ2倍(一定)と見なしてもよい。2)引張側スラブの有効幅は、変形初期から降伏時までに推移しており、そのモデルとして図-8および図-9(a)が得られた。本研究で提示したモデルは、表-3に示す筆者らの実験値を用いて得られたものであり、載荷状況、直交梁の有無、および梁が接合する柱の種別(内柱または外柱)の影響の詳細については、別途検討する必要があろう。ただし、表-2にまとめた実大実験を含む既往の研究の分析結果によれば、本研究結果は、ほぼ妥当であり、およその傾向を捉える簡略モデルとしては有効であると考えられる。 |
| PDFファイル名 | 015-01-2047.pdf |