種別 | 論文 |
主題 | FRPロッドを用いたPC不静定梁の断面力に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 高橋義裕(北海学園大学) |
連名者1 | 角田与史雄(北海道大学) |
連名者2 | 佐藤靖彦(北海道大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 289 |
末尾ページ | 292 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき 不静定鉄筋コンクリート構造においては、ひび割れによる部材剛性の低下、および使用鉄筋降伏にともなう塑性ヒンジの形成により、モーメントの再分配が起こる。これにより鉄筋コンクリート部材は、大きな非線形挙動を示すことになるが、現在土木学会コンクリート標準示方書では、メカニズムの務行に対する安全性を、その妥当性が確認された非線形解析法、塑性解析法等により検討することが規定されている。しかし、連続繊維補強材(以下FRPロッドと呼ぶ)は、鉄筋とは異なり塑性域を持たない完全弾性体であるため、不静定鉄筋コンクリート梁のような塑性ヒンジの形成によるモーメント再分配による耐力増加が期待できず、場合によっては不利な作用をすることも考えられる。しかし、FRPロッドを用いた不静定コンクリート部材のモ一メント再分配の問題に関する研究は行われておらず、今後FRPロッドの実用化を考えるならば、その性状を詳細に調査し、検討する必要がある。そこで、本研究では、不静定構造として、二径間連続PCはりを選び、はり断面内にFRPロッドを上下に一本ずつ配置し、その変形性状およびひび割れ性状を検討し、モ一メント再分配に関する基礎資料を得ようとするものである。 まとめ 本研究では、不静定構造として2径間連続PC梁を選び、梁断面内に塑性域を持たない完全弾性体であるFRPロッドを上下に一本ずつ配筋し、集中荷重を作用させ、モーメントの再劣配について実験的に検討した。本実験の範囲で得られた結果は、次の通りである。1)塑性域を持たない完全弾性体であるFRPロッドを用いた2径間連続PC梁においてもモーメントの再分配は若干ではあるが生じている。2)その破壊形態はFRPロッドの破断又は圧縮部コンクリートの圧壊による脆性的破壊であった。 |
PDFファイル名 | 015-01-2048.pdf |