種別 論文
主題 鉄筋コンクリート梁部材の変形能に関する実験的研究
副題
筆頭著者 嘉村武浩(日建設計)
連名者1 大水敏弘(建設省)
連名者2 小谷俊介(東京大学)
連名者3 青山博之(日本大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 335
末尾ページ 340
年度 1993
要旨 はじめに
1990年に日本建築学会から刊行された鉄筋コンクリート造建物の終局強度型耐震設計指針では塑性理論の下界定理に墓づいたせん断耐力式(以下、指針式と略記)が提案されており、曲げ降伏後にせん断圧縮破壊する時の塑性部材角(Rp)とせん断強度の関係式が定義されている。しかし、梁部材の曲げ降伏後の変形能に関してはまだ十分に実験的検証が行われていないのが現状である。本研究では、鉄筋とコンクリートに普通強度と高強度材料を使用した試験体について、曲げ降伏後にせん断破壊する時の変形能を検討する。
まとめ
鉄筋とコンクリートに普通強度と高強度材料を用いてRp=1/100[rad]の塑性変形能を有するよう指針式により設計したRC梁の実験結果から以下のような知見を得た。(1)普通強度鉄筋と普通強度コンクリートを用いた梁部材では、指針式による靱性評価は過小評価になっている。(2)高強度材料を使用した試験体は、指針で規定されている最小横補強筋比0.2[%]を満足する部材であるが(0.31〜0.41[%])、せん断ひび割れが開口して急激な耐力低下をし、脆性的な破壊を示した。また、危険断面の鉄筋の応力を考慮し、アーチ機構と扇形トラス機構を仮定して危険断面での釣り合いよりせん断靱性評価式を導いた。Rpと中立軸位置の関係、扇形トラス機構での主筋降伏による付着喪失域、柱部材における軸力、に関する考慮が今後の検討課題である。
PDFファイル名 015-01-2056.pdf


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