種別 論文
主題 引張軟化モデルを用いたコンクリートのひびわれ進展挙動のBEM解析
副題
筆頭著者 福地伸一(日本工営)
連名者1 岡崎亮男(建設技術研究所)
連名者2 大津政康洲(熊本大学)
連名者3 友田祐一(熊本大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 377
末尾ページ 382
年度 1993
要旨 はじめに
近年、計算機を用いた数値解析が様々な分野で活発に行われている。特に、破壊力学も含めた力学を中心とした分野では、数値解析を対象とした新たな力学が提案されている。そこでの代表的な数値解法は有限要素法(Finite Element Method、FEM)と境界要素法(Bondary Element Method、BEM)である。このことより、JCIでは引張軟化特性を組み込んだFEMとBEMによる基本的な解析プログラムが既に出版されている。FEMについては、既に詳細な実験結果と数値解析結果について検討されているので、BEM解析プログラムの適用性についてこれまで検討を行ってきている。本報告では、モルタルおよびコンクリートにおける検討を行い、さらに、AE法を用いて引張軟化領域と荷重-たわみ曲線の対応についても考察を行った。
結論
BEMでは、ひびわれが進展することは、境界上の未知量が増加するのみであり、境界の変更は容易である。この見地から考えれば、引張軟化モデルを組み込んだ破壊の進行領域を新たな境界条件の変化とする取り扱いはBEMに全く適したものと考えられる。この考えに基づいて、引張軟化モデルのパラメータを実験的に求め、それらの値を用いてひびわれ進展挙動を解析し、実験値とほぼ一致する結果を得ることができた。これより、BEMモデルの破壊力学的な取扱いの適用性が確認されたと考えられる。最大荷重以降の解析値が不安定となることが問題ではあるが、これは引張軟化領域の設定に問題があると考えられる。これについては、AEの実験結果等からさらに詳しく研究を進めていく必要がある。破壊エネルギーGf、値は、配合は同じであっても供試体寸法により異なる値となった。このことからひびわれが、ボリュームをもつものであり2次元的ではなく、3次元的な広がりをもつものであると考えられる。これを2次元的に扱うためには材料特性の寸法依存性を明らかにする必要があると考えられる。
PDFファイル名 015-01-2063.pdf


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