種別 | 論文 |
主題 | 圧縮軸筋の座屈性状におよぼす横補強筋の仕様およびコンクリート強度の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 岩井潔(大阪大学大学院) |
連名者1 | 中塚佶(大阪大学) |
連名者2 | 鈴木計夫(大阪大学) |
連名者3 | 中川裕史(東急建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 419 |
末尾ページ | 424 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに コンクリート曲げ部材において、圧縮主筋の座屈は曲げ圧縮部の合力の低下を生じさせるばかりでなく、その顕著な屈曲に起因する横補強筋の破断、さらには逆方向荷重時の引張力による軸筋それ自身の破断などを引き起こす。それ故、主筋座屈時はコンクリート曲げ部材の重要な終局限界点の一つと考えられる。本研究はコンクリート曲げ部材における圧縮軸筋の座屈性状を明らかにするための第一段階のものである。すなわち、一軸圧縮力をうけるコンファインドコンクリート中に配筋された圧縮軸筋の座屈性状におよぼす横補強筋の形状、降伏強度およびコンクリート強度の影響を調べ、座屈性状がコンフアインドコンクリートの力学特性に密接に関連することを示す。同時に、本実験データならびに既往の実験データとから、適用範囲の広い座屈時ひずみ(以下εBUと略記)推定式の誘導を試みたものである。 まとめ 1)圧縮軸筋の座屈時ひずみ(εBU)は、平均拘束応力(psσsy)とピッチ比(s/D)が同じでも横補強筋の形状が□から、□、□になると大となる。また、コンクリート強度の小さい場合ほど大きくなる。このことは、軸筋座屈が現行の諸設計コードで考えられているような、横補強筋と軸筋の関係のみで決まるものではなく、コンファインドコンクリートの力学特惟と関連するものであることを示している。2)既往の円形横補強筋の場合の座屈実験データ、ならびに実験I、IIおよびIIIの結果とから、通常の横補強筋(σsy=4000kg/cm2級)および300〜850kg/cm2程度のコンクリートを用いる場合の座屈時ひずみ推定式(5)、(6)を誘導した。なお、今回十分に明らかにできなかった横補強筋の降伏強度の影響については継続して調べて行く予定である。 |
PDFファイル名 | 015-01-2070.pdf |