種別 論文
主題 RC部材における中間主筋の座屈性状に関する実験的研究
副題
筆頭著者 加藤大介(新潟大学)
連名者1 大矢廣之(新潟大学大学院)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
15
2
先頭ページ 425
末尾ページ 430
年度 1993
要旨 まえがき
日本建築学会の鉄筋コンクリート(RC)造建物の終局強度型耐震設計指針(学会指針)では、主筋の座屈防止の観点からの横補強筋の配筋規定が定められている。図1(a)(b)は、学会指針に示されている設計例2の柱の配筋決定例である。特別ヒンジ領域の構造規定のために、せん断と付着の規定により決定された必要量(図1(a))以上の横補強筋(図1(b))が要求されていることが分かる。この規定は、ニュージーランドのコンクリート構造設計基準(NZS3101)を参考にして、主に主筋の座屈防止の観点から定められている規定であるが、「拘束されている主筋から200mm以内にある主筋を除き、全ての主筋を拘束する」というものである。このように、実際の配筋決定における座屈防止筋規定の影響は非常に大きいが、一方、これらの構造規定の考え方やその背景は曖昧である。筆者らは、座屈防止筋の設計法を確立することを目的とし、正方形横補強筋により拘東されたRC角柱試験体(主筋4本)の一方同単軸圧縮実験を行い、隅角部の主筋の座屈歪度の評価式を提案してきた。しかし、実際の設計においては、図-1に示したように、隅角部以外の中間の主筋の扱いがより重要となる。そこで、本研究では、中間主筋の座屈歪度を実験的に求めることを目的に、正方形横補強筋および中子筋により拘束されたRC角柱試験体(主筋8本)の一方向単軸圧縮実験を行った。特に、中子筋の有無を主要なパラメータとした。
まとめ
正方形横補強筋および中子筋により拘束された主筋を有するRC角柱試験体の一方向単軸圧縮実験を行い、主筋の座屈歪度を実験的に求め、以下の結論を得た。(1)中子筋に拘束されない中間主筋がある場合、全主筋に対する平均的な横拘束筋の効果は、横補強筋による拘束効果が全主筋に平均的に作用すると考えてよい。また、その時の座屈歪度は、有効断面積比eを用いて、式(1)で計算することができる。(2)中子筋に拘束される中間主筋がある場合には、中子筋の効果を外周の横補強筋の効果の1.6〜2.7倍として評価し、全横補強筋の効果が全主筋に平均的に作用すると考えてよい。また、その時の座屈歪度は、有効断面積比eを用いて、式(1)で計算することができる。
PDFファイル名 015-01-2071.pdf


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