| 種別 | 論文 |
| 主題 | 載荷履歴を受けた鉄筋コンクリート柱の曲げせん断性状に関する実験研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 磯雅人（東急建設） |
| 連名者1 | 山本俊彦（東急建設） |
| 連名者2 | 大滝健（東急建設） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 15 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 525 |
| 末尾ページ | 530 |
| 年度 | 1993 |
| 要旨 | はじめに 近年、我が国において超高層鉄筋コンケリート建物が数多く建てられるようになってきた。これらの超高層鉄筋コンクリート構造物では、柱の受ける軸力がかなり大きくなり、一旦地震により柱が大きな損傷を受けた場合、柱の軸方向剛性の低下やりクリープ歪により構造物全体の長期的な変形が著しく大きくなる恐れがある。そこで筆者らは、1/100(rad)程度の損傷を与えたRC柱[高強度コンクリート(Fc=600kgf/cm2)、高強度1種軽量コンクリート(Fc=360kgf/cm2)使用]についてのクリープ特性を把握するための実験研究を行ってきた。そして、1/100(rad)程度の損傷であれば長期的な変形が著しく増すことはないという結果を得た。しかし、これら損傷を受けさらに長期軸力を受けた後の柱の曲げせん断性状については、実験データも少なく、不明な点も多い。そこで本研究では、地震により大きな損傷を受けた後クリープ特性を把握した試験体[高強度コンクリート(Fc=1200kgf/cm2)、普通コンクリート(Fc=210kgf/cm2)、高強度1種軽量コンクリート(Fc=360kgf/cm2)を使用したRC柱]を用いて曲げせん断実験を行い、破壊性状、変形性状、耐力におよぼす事前の載荷履歴及びコンクリ一トの種類の影響を明らかにすることを目的とした。また、事前の載荷履歴の影響を見るために地震力を受けていない試験体(乾燥収縮特性及びクリープ特性を把握するための試験体)も一部交えて検討することにした。 まとめ (1)高軸力比の高強度1種軽量コンクリート柱の変形性状、破壊性状は普通コンクリート柱に比べ靭性能に劣り脆性的な破壊性状を示した。(2)高強度コンクリートを用いたRC柱において、部材角R=1/100(rad)の損傷を与えたH1試験体は、変形性状で主筋降伏以前の剛性が、地震力を受けていない試験体H2、H3に比べ低かったものの、その他の変形性状、破壊性状、耐力はほぼ同様な性状を示し事前の載荷履歴の影響は見られなかった。 |
| PDFファイル名 | 015-01-2088.pdf |