種別 | 論文 |
主題 | RC正方形断面柱の変形性能に及ぼすプレート帯筋の補強効果 |
副題 | |
筆頭著者 | 江崎文也(九州共立大学) |
連名者1 | |
連名者2 | |
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キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 531 |
末尾ページ | 536 |
年度 | 1993 |
要旨 | 序 RC正方形断面柱の靱性を改善するためには、付着割裂破壊や圧壊に伴うコンクリートの面外へのはらみ出しに対して、コンクリートを十分拘束すればよいことがわかっている。通常の帯筋補強では、面外へのはらみ出しに対する抵抗を大きくするため、施工が多少繁雑となるが、副帯筋を設けた2重フープ形式の補強法が行われている。本研究では、比較的施工が容易で、面外へのはらみ出しに対する抵抗が大きくなるように、材軸と直交方向に鉄板を配置したプレート帯筋による補強方法を提案する。この方法によれば、材軸と直交方向の曲げ剛性が通常の帯筋よりもかなり大きくなること、また、主筋が正確に配置されるなどの施工上の利点が考えられる。本論は、上記に述べたプレート帯筋で補強されたRC正方形断面柱の中心圧縮実験および軸力曲げせん断加力実験より、RC正方形断面柱の変形性能に及ぼすプレート帯筋の補強効果について、実験的に明らかにしようとするものである。 結論 プレート帯筋で補強された正方形断面柱は、等量の鉄筋で帯筋補強した柱よりも圧縮強度が高く、主筋穴欠損部分の破断以前では強度時以降の荷重低下も小さく、副帯筋を設けた場合と同等の拘束効果が得られることがわかった。また、水平せん断加力実験からも軸変形性能の改善が観察され、拘束筋としての効果により水平変形性能を多少改善する傾同が認められた。しかし、せん断付着割裂破壊の防止などのせん断補強筋としての効果による水平変形性能の改善については十分でなく、今後の課題である。 |
PDFファイル名 | 015-01-2089.pdf |