種別 | 論文 |
主題 | インサート・ボルトを用いたプレキャスト部材のせん断接合 |
副題 | |
筆頭著者 | 福田英二(徳島大学大学院) |
連名者1 | 島弘(徳島大学) |
連名者2 | 則武邦具(住友建設) |
連名者3 | 佐々木和道(住友建設) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 607 |
末尾ページ | 612 |
年度 | 1993 |
要旨 | まえがき プレキャストブロック工法は、工期の短縮、施工の省力化、品質向上、労働環境の改善等が期待できる工法として著しい進歩を遂げている。プレキャスト工法の課題として、(1)部材の軽量化、(2)接合方法等があり、(1)は高強度コンクリートを有効に用いることにより軽減は可能となるが、その時には継目部に高応力が作用するため、十分な考慮が必要となる。また、(2)の接合方法については、プレキャストブロック同士の一体化に労を要しており、この工法の普及のためには鋼構造に近い信頼性を持ち、施工性に優れている接合方法が求められる。ブロック継目部のせん断接合方法として、PC鋼棒によりそれぞれのプレキャストブロックを一体化させるもの、またプレキャスト部から鉄筋が張り出した継手構造および鉄筋をループ状に張り出して重ね合わせるものなどがある。本研究においては、型枠等の施工が極めて容易なインサートとボルトを継手に用いることを提案し、その接合方法の種類を変えてせん断耐力の調査・検討を行い、合わせてせん断耐力式の提案を試みた。 まとめ 本研究において、プレキャストブロックの継目部にインサート・ボルトを用いた供試体の接合タイプの違いによるせん断耐力への影響を実験的に調べた結果、せん断耐力は継目部ボルト間のモルタルに作用するかさ面積、垂直応力、補強鉄筋に比例して増加する。一例を挙げると、本実験によるT-5のせん断応力は6.33MPaである。これをSD35の鉄筋を用いた面部材に置き換えるとすると、鉄筋比1.8%程度も要したことになり、RCとすれば十分な耐力がある。このように、インサートとボルトを用いる接合方法は施工の容易さに加え、十分なせん断耐力があると考えられる。 |
PDFファイル名 | 015-01-2102.pdf |