種別 | 論文 |
主題 | U型プレキャスト部材内で太径鉄筋を重ね継ぎした梁部材に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 吉野次彦(フジタ) |
連名者1 | 笹谷輝勝(フジタ) |
連名者2 | 和久昭正(フジタ) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 625 |
末尾ページ | 630 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 鉄筋コンクリート造の品質の向上、施工の合理化を目的として種々のプレキャスト部材を用いた工業化工法が開発されている。筆者らは一般建築を対象としたRC造の施工の合理化を目的として、柱、梁、床など、各部位をすべて単一材のプレキャスト部材とし、これらを組み立てる架構式プレキャスト工法を開発、設計法を確立した。しかし、近年、部材の軽量化、汎用性の拡大などを目的とし、プレキャスト部材の薄肉化に対する開発が盛んになってきた。梁部材においてはU型断面とすることで大幅な軽量化が図れると共に、柱・梁交差部において通し配筋が可能となるなど、多くの長所がある。梁の一部をU型断面にする工法は、(1)かぶり部分のみをPCa化する場合、(2)あばら筋を含む部分をPCa化する場合、(3)下端主筋を内蔵したU型部材とする、など工法によって部材形状も異なっている。本研究は、あばら筋および下端主筋を内蔵し、端部から主筋が突出していないU型梁部材を柱に架設した後、下端羊筋を柱・梁交差部を貫通するように、応力の最も大きい位置で重ね継手する工法において、主筋に太径鉄筋D32を用いた場合の、重ね継手の性状を検討するために行ったものである。 おわりに 太径鉄筋D32を全数重ね継手したU型梁部材の実験結果から以下のような知見を得た。(1)重ね長さが25dの場合は大変形での繰り返しによって定着破壊を起こしたが、30d以上ではR=4/100rad.の繰り返し加力でも安定した変形性状であった。(2)重ね長さの全長を有効として算定した付着応力度が、梁の有効幅をU型断面の内法幅とし、終局強度耐震設計指針により得られた付着割裂強度以下の場合、R=4/100rad.までの繰り返し加力でも定着破壊を起こすことはなかった。(3)PF-25を除くと、梁付け根から400mmの範囲では主筋が完全に降伏していたが、これより外側では最終加力時まで弾性範囲であった。 |
PDFファイル名 | 015-01-2105.pdf |