種別 | 論文 |
主題 | スリーブ接合によるプレキャスト鉄筋コンクリート梁柱接合部の弾塑性性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 大久保全陸(九州芸術工科大学) |
連名者1 | 藤村雅彦(九州芸術工科大学大学院) |
連名者2 | 浦本陽一郎(九州芸術工科大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 689 |
末尾ページ | 694 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに ラーメン式プレキャスト鉄筋コンクリート構造の耐震性能を調べるために1980年代以降、梁柱接合部に関する実験研究が精力的に行われてきた。プレキャスト構造では各種構造都材の接合工法が構造の耐震力学的性状に影響を及ぼし、またその接合工法が施工コストに影響するため、既往の実験研究はほとんど接合工法の開発と絡めて行われている。梁柱部材をそれぞれプレキャストとし、現場でそれらをその交叉部で接合する場合には、一般に梁柱主筋を接合部で継ぎ、接合部を場所打ちコンクリートで打設して一体化することになる。既往の工法では、プレキャスト梁の主筋については、上端筋はスラブを後打ちすることとの関係から現場で通し配筋とすることが多いが、梁下端筋の継手工法に関しては各種の工法が開発されている。その工法は大別すると、プレキャスト梁部材から突出している主筋を接合部内でアンカー定着する方法と、TUBEやナット等を用いて主筋を機械的に接合する方法、及び溶接で主筋を相互に接合する方法に分類できる。プレキャスト梁の主筋をTUBEを用いて梁端で接合すると、接合部内の配筋が比較的容易となるが、梁端主筋接合部分の剛性増加とそれに伴う梁柱接合部への影響が一般在来工法の場合に比べて不利になる懸念もある。既往の研究によると、梁端にTUBE SPLICE(以下、スリーブ継手という)を設けると、梁端の圧縮ゾーンの剛性が高まり、曲げ耐力が増加するとの指摘もある。また、梁をスリーブ接合した既往の実験は、梁・柱・接合部を一体的にコンクリートを打設した試験体で実験が行われておリ、プレキャスト工法による影響は反映されていない。本研究では梁端でスリーブ継手によって接合されるプレキャスト架構における梁柱接合部の弾塑性性状を、実状に近いプレキャスト工法で製作した試験体の実験によって検討し、ラーメン式プレキャスト鉄筋コンクリート構造の耐震設計法確立のための資料を得ようとするものである。 |
PDFファイル名 | 015-01-2116.pdf |