種別 | 論文 |
主題 | 接合面でのすべりを考慮したPCa構造の地震応答解析 |
副題 | |
筆頭著者 | 千葉隆史(東京都立大学大学院) |
連名者1 | 芳村学(東京都立大学) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 707 |
末尾ページ | 712 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 今日、施工の合理化、施工性の向上を目的に鉄筋コンクリート造建物のPCa化が図られている。しかし、PCa建物では接合面におけるせん断抵抗を主に鉄筋のだぼ作用や接合面での摩擦抵抗によっているため、接合面にせん断すべりが発生する恐れがある。梁曲げ降伏による大きな履歴エネルギー消費を期待する建物では、このすべりが履歴エネルギー消費の劣化をもたらし、地震応答性状に悪影響を与える可能性がある。そこで本研究では、材端部に接合面を有するPCa建物を対象とした地震応答解析を行い、接合面でのすべりが地震応答性状に及ぼす影響について検討する。 まとめ (1)材端部に接合面を有する曲げ降伏型PCa建物を対象として、接合面における曲げ挙動とすべり挙動を別個に評価する直列系モデルにより地震応答解析を行った。(2)最大層間変形が小さい場合(層間変形角1/100、塑性率2程度以下)には、SD率による差はないが、最大層間変形が大きい場合(同以上)にはSD率が20%でも差が生じる場合がある。(3)SD率の違いによる地震応答の差は、最大値までの応答性状に左右される。(4)直列系モデルでは、Takeda-s1ipモデルに比べて大振幅後の小振幅時のすべり変形が大きくなるためheqが小さくなり、応答が大きくなる傾向がある。 |
PDFファイル名 | 015-01-2119.pdf |