種別 論文
主題 ガス爆発による鉄筋コンクリート建築物の破壊と補修
副題
筆頭著者 竹下輝(東急建設)
連名者1 高本秀幸(熊本工業大学)
連名者2 谷川達彦(熊本工業大学)
連名者3 竹田仁一(TK衝撃・爆発工学研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 761
末尾ページ 766
年度 1993
要旨 はじめに
通常の鉄筋コンクリート構造物が爆発に対して十分な耐力をもたないのは当然である。このことは通常の設計荷重kgf/m2の単位で表される大きさであるのに対し、爆発圧力は一般にkgf/cm2で表されることからも推察されよう。しかし、建簗物等の爆発事故が頼発する現状を見ると、何等かの防災上の対策が要求されるのもまた、当然である。殊に、エネルギー施設等で、積極的にこの種対策が求められる易合も多いが、現在のところ、この分野の研究は極めて少ない。ここでは、実際に発生した鉄筋コンクリート造集合住宅のガス爆発事故を対象とし、発生した被害の特異な状況をもとに、爆発の中でのガス爆発の特徴、建簗物に対する被害発生のメカニズムを研究し、あわせて、効果的な補修方法について検討を行った。
結論
(1)鉄筋コンクリート建築物の仕切られた区画内でガス爆発が発生すると、通常の場合、区画内部の圧力は全体が殆ど一様に増大する。従って周囲の構造部材、窓等も同じ圧力をうけ、弱い部分が破壊し、生成ガスの散逸によって圧力が低下する。(2)このような圧力による構造部材の応答は筆者の一人が以前報告した方法によって解析することができる。この解析によると、対象建築物のガス爆発では0.27kgf/cm2(=2700kgf/m2)程度の超過圧力で上方のスラブが降伏し、前後してガラス戸が飛散したと考えられる。(3)従って室内の最大超過圧力はこの圧力より薯しく増大したとは考えられないが、床スラブ、耐力壁等にかなりの変形が生じた。ガス爆発の破害は超過圧力によるものだけではなく、生成ガスの散逸(爆風)によっても生ずる。(4)被災部分の補修にはその部分の構造、機能を回復するとともに、新旧部分のバランスをはかることを方針とし、一部部材の解体、再構築を行い、必要な補修を行って良好な結果を得た。
PDFファイル名 015-01-2128.pdf


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