種別 | 論文 |
主題 | 高強度コンクリートを用いたアンボンドPCはりの曲げ耐荷特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 小林和夫(大阪工業大学) |
連名者1 | 政氏信之(大阪工業大学大学院) |
連名者2 | 仁枝保(大阪工業大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 15 |
号 | 2 |
先頭ページ | 789 |
末尾ページ | 794 |
年度 | 1993 |
要旨 | はじめに 最近PC施工の省力化や合理化などの面からアンボンドPC構造が注目されているが、その力学的特性はコンクリート強度やPC鋼材比など種々の要因により影響される。本研究は、特に、高強度コンクリートを用いたアンボンドPCはりの曲げ耐荷特性について検討したものである。ここでは、PC鋼材量と横拘束鉄筋量を要因とし、fck=700kgf/cm2の高強度コンクリートを用いたアンボンドPC単純はりに対して曲げ載荷試験を実施し、最大耐力や終局域のPC鋼材応力・変形特性などの基本的耐荷特性をfck’=400kgf/cm2のものと比較するとともに、耐荷特性に与えるコンクリート強度の影響をボンドPCはりの場合と対比検討することとする。 結論 本研究の主な結果をまとめると、以下のようである。(1)fck’I=700kgf/cm2の高強度コンクリートの適用によるPCはり部材の最大曲げ耐力の増大は、ボンドタイプに比べてアンボンドタイプの方がかなり顕著である。(2)ポンドタイプでは最大荷重時PC鋼材応力に及ほすコンクリート強度の影響は非常に小さいのに対し、アンボンドタイプでは高強度コンクリートの使用によりかなり増大する。(3)鋼材係数が0.3程度以下のアンボンド部材では、PC鋼材の有効プレストレスが0.6fPY程度でも約2%の横拘束鉄筋配置により、終局時鋼材応力はほほ降伏強度に到達する。(4)高強度コンクリートの使用により剛性はやや増大し、無拘束部材では最大耐力以降のP-δ曲線の低下勾配は普通強度のものより緩やかとなる傾向がある。アンボンドの場合、1%程度の横拘束鉄筋比では最大耐力の増加はわずかであるが、靭性は著しく改善される。(5)本供試体では、fck’=400、700kgf/cm2のいずれもアンボンド部材ではPC鋼材変形適合係数を0.25とすることにより最大耐力以降も含めた耐荷特性をよく推定できた。 |
PDFファイル名 | 015-01-2133.pdf |